THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

令和における国際的な組織つくりの必然

f:id:runavant:20190506024458j:plain

NYです。5日日曜日はあいにくの雨、ローカルのハーフマラソンにエントリーしていたのですが本降りということもあり不参加としました。少し残念ですが今年のランニングは、「無理しない、楽しむ、効果的なトレーニングに集中する」です。

さて、平成から令和の節目をNYで迎えました。日本の改元はNYでも多少の話題にはなり、領事館で記帳も受け付けています。報道では皇室における女性の地位に問題意識を持つものが多いように感じました。視点が異なります。

 

f:id:runavant:20190506044534j:plain

現在、BE GLOBALというテーマで組織創りを進めています。国内の変化と世界の変化にギャップを強く感じ、例え国内事業が中心であってもボーダーレスな状況認識と行動が出来る組織への発展が急務と考えているからです。

 f:id:runavant:20190506043914j:plain

個人の経験総量には限界があります。ゆえに組織自体を国際化し、多様な人々の経験、体験を組織資産にして世界の変化に劣後しない、そんな組織を創る事を目指しています。

日本語をローマ字で書いたような経営情報

f:id:runavant:20190421162612j:plain

今日は、今年初めてのトレランレース。新緑がまぶしい季節になりました。


当社、アバントにはジョルジュ・ウジューさんと言うベルギー人社外取締役がいます。欧米の金融業界を中心に幾つものグローバル企業経営に携わって来た経験を活かし、アバントグループの企業価値向上のためのアドバイスを率直に行っています。

先日の取締役会でもハッとする事がありました。財務数値の幾つかについてその是非を問われた事に対し、増減理由や明細の説明を繰り返していた時の事です。

ウジュー氏から、「詳細を知りたい訳では無い。その数字が適正か否かを知りたいだけだ。」と一瞬その場が静まりかえる程、強い意見がありました。日本の会計基準の違い、グループ経営モデルの違いなどが背景にあり、日本人同士であれば補足説明程度で済む話でした。

しかし、欧米社会での経営の知見を活かすために、日本や会社独自のコンテキストの理解に時間をかける無意味さと、知見を活かす経営情報に対する重要性の認識を求められました。

大きな意識のギャップがある事がハッキリとしました。欧米の経営者と比べ、私(達)は無意識に数字の行間にある暗黙の意味を読み取ってしまい、国際語足る定量情報に対する重要性を軽んじていると言う事です。

数字は数字なのですが、私(達)が使っている定量情報は日本語をアルファベットで書いている様なものだと受け止めました。

では、会計基準をIFRSにすれば良いかと言えばそれだけでは不十分です。英文で報告書類を作成し、基準をIFRSにしても数字の背景にある経営者の意識が変わらなければ経験豊富な外国人の智惠は取り入れられません。

自己の経験のみではなく、広く外部の叡智を獲得するための経営情報のあり方について、外国人経営者が日本企業の社外取締役として機能する情報という視点でも考えて行く事にしよう。そんな気づきを得た役員会でした。

東京桜三景、写真を撮る楽しさ

f:id:runavant:20190406165102j:plain

(浅草:コンデジ、望遠ならではの構図)

コンパクトデジタルカメラでここまで撮れるとは!、今年のサクラを撮りながら驚いています。

山行が写真中心からラン中心になって以来、めっきり写真を撮る機会が減ったのは機材の重さが理由です。じゃあ軽さ優先で。という事でコンデジを入手しました。

 

f:id:runavant:20190406165127j:plain

(港南:コンデジ、夜桜が手持ちで撮れてしまう)

ちゃんと取るならフルサイズ!と決め込んでいましたが、トレイルレースにも持ち出せるコンデジの機動力に感動です。

被写体を視度調整したファインダー(ここ重要)越しにクリアに捉えると、俄然撮る楽しさが蘇ってきました。

 

f:id:runavant:20190406165211j:plain

(芝公園:こちらはフルサイズ、やはり質感は圧倒的)

 

働き方改革を切欠に自分の労働観オペレーシングシステム(OS)を入れ替えたのですが、個人的には走る事や撮る事などへも波及し、テクノロジーによって本来の目的を苦行を超えて楽しめる可能性を体感しています。

 

PS:今回でブログ記事100回になりました。ありがとうございます。

九思一言、九度思ひて一度申す

f:id:runavant:20190324122902j:plain



咲き始めの桜の写真を撮ろうと洗足池に出向きました。そのほとりに池の名前の由来である日蓮聖人が旅の途中で立ち寄った場所である妙福寺があります。

 

 

f:id:runavant:20190324123006j:plain

 

「九思一言」

その門前で見かけた一言。

「ここのたびおもひて、ひとたびもうす」と読み下すようです。

うーん、思いがけず自省を促されました。

 

f:id:runavant:20190324123949j:plain

東京マラソン2019、走り方改革実証検証~応援の力

f:id:runavant:20190309164115j:plain

今年の3月3日はひな祭り、もとい東京マラソンでした。朝からの寒雨にも関わらず大勢の参加者と応援の方々の熱気に包まれたコースを走ってきました。

例年の東京マラソンは自分の走力の限界まで追い込むので楽しさより苦しさの印象が強く残ります。パーソナルベストを出しても脱水症状で倒れ込むなど完走後のダメージが大きく、そんな事からフルマラソンは好きでは無いと愚痴ることも度々です。

そこで今回は働き方改革ならぬ、「走り方改革」をテーマにしました。気持ちよく走りきり、翌日以降のダメージも出来るだけ小さくする。好印象をバネに新たなチャレンジへの気力が自ずと沸いてくればシメシメといった所です。

方法は至ってシンプル、目標タイムを一旦棚上げして、平均心拍数を昨年よりも10程度下げて走る、それだけです。しかしこれが案外難しいのです。

心拍数は同じペースで走っていると次第に高くなります。よって、序盤は余裕があるのでスピードを上げがちになるのですが、これを我慢します。また、疲労は次第に貯まりつつも途中で妙に調子良くなる事があるのですがこれも我慢します。35キロまでとにかく我慢です。35キロを超えてから徐々にペースを上げ、残り2キロで出し切る。

このような組み立てにする事で、フィジカルのダメージを減らしメンタルを満足させようというものです。

結果は満足のいくものでした。タイムは例年より15分程度遅くなりましたがレース後のダメージが全く違います。なによりも富士登山競走への意欲が沸いてきました。これからは走り方も様々なバリエーションを楽しんでいこうと思います。。。。

 

と、ここで終わるとさも自力で頑張ったかのような感じになりますが、応援に来てくれた人たちから物心両面サポートしてもらってなんとか走りきったと言うのが本音です。

とにかく寒かった!たまたま本番三週間前の30キロレースで雪中走行かつ脱水、失速を経験していたので、とにかく水分と糖分の補給も気をつけましたが、それ以上にメッセージや声がけによる応援と言う無形の補給は絶大でした。

今回は応援される側でしたが、自力で頑張れる限界はお互いに応援し合う事で乗り越えられます。応援も積極的にやっていこうと思いました。組織や社会の価値ってそのあたりにもあるように思います。

「そろそろ本気出すぞ」とやせ我慢の台詞を吐いている35キロ地点で撮ってもらったビデオがあるので貼っときます。

youtu.be

IMAX×(ファースト・マン+ボヘミアンラ・プソディ)

f:id:runavant:20190224140940j:plain
この二週間、立て続けにIMAXで映画を2本見ました。一つは「ファース・トマン」、アポロ11号の船長で月面を歩いた最初の人類であるニール・アームストロングの話。もう一つは「ボヘミアン・ラプソディ」、QUEENのボーカールだったフレディ・マーキュリーの話。

たまたまFBで見かけた中学時代の友人の「ファースト・マンはIMAXで見よ」というメッセージが切っ掛けでした。

ライトスタッフやアポロ13、From the Earth to the Moon(TV番組)などNASAものは何度も繰り返し見て強烈なパッションを貰っていました。よく引用されるアポロ計画に向けたJFKの演説は痺れます。

We choose to go to the Moon in this decade and do the other things, not because they are easy, but because they are hard; because that goal will serve to organize and measure the best of our energies and skills, because that challenge is one that we are willing to accept, one we are unwilling to postpone, and one we intend to win, and the others, too.

 当然ファーストマンも同じ文脈かと思いきや全くの想定外。社会的批判の目も含め、一人の人間として描かれていました。IMAXによる圧巻の月面シーンは、少々センチメンタルなBGMやそこに至るまでの精神の内面を感じるシーンが重なり、ずしりと網膜から心に刺して来ました。

かたやボヘミアン・ラプソディ。たまたま誕生日のメッセージをくれた人から「見たら」とコメントがあり、そう言えば最近立て続けに言われるなぁと試しに上映時間を確認すると丁度よい時間にIMAX上映がありランを中止して映画館に出向きました。

ブライアンのギターサウンドによる20世紀FOXのオープニングファンファーレで瞬殺。若い頃に聞き込んだ曲は自ずと歌詞が口を衝き、心はヘッドバンキング(メタルじゃ無い!)両手はギターのリフを刻む始末です。

 こちらは音楽が主役という事もありIMAXとの相性はファースト・マン以上、ステージから観客を見るシーンは圧巻。本編が終わり本物の映像でDon't stop me now.そして、the show must go on.こちらもグッサリ刺してきました。

自宅のTVや機内のビデオではここまで刺さらなかったでしょう。IMAXという映像体験環境のおかげで久しぶりに映像と音楽にやられました。体験環境×コンテンツの組み合わせもこだわると楽しそうです。

雪中のランニングで脱水症状?

f:id:runavant:20190210100221j:plain

東京マラソンまで三週間、練習を兼ねてほぼ三週間前の2月9日に今年初めてのレースに参加してきました。距離は30キロです。

前日の天気予報は雪、不参加を決め込んでいたのですが、当日の朝、窓を開けると雪は舞う程度。まぁ、行くだけ行ってみるかと結局参加して来ました。

それにしても寒かった。最初の15キロ程度は身体が次第に暖まり快適とは言えずとも順調に走っていたのですが、20キロ過ぎる頃から身体が冷え始め急に失速。ジェルなどで糖分補給してもペースは上がりません。

低血糖?低体温?原因もよくわからず、予定の30キロを終え着替えに入るとウィンドブレーカーの中は汗でびっしょりでした。ゴール後に500ml程度の水分を取ったにもかかわらず帰宅後体重を量ると1.3キロ減。ほぼ全て水分喪失分なので、軽い脱水症状が失速の主な原因だったようです。

あまりの寒さで、エイドステーションでの水分補給が疎かになり、防雪のために着ていた防水性のウィンドブレーカーによって発汗もいつも以上に促されたようです。寒すぎて大量の発汗にも気がつきませんでした。水分補給、本当に重要です。

f:id:runavant:20190210104507j:plain

写真はレース会場となったさいたま市の彩湖。