THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and the managing of something.

経営力を鍛えるアカウンタビリティを考える

 

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どうも釈然としなかったのです。

 

会計とは事業活動を可視化するための手段です。事業活動は会計によって財務諸表という形でビジュアライズ(可視化)されます。一方、経営とは事業活動にかかわるさまざまな利害関係者とのバランスをとり、事業価値を高める活動です。

 

という前提に立つと、経営の役に立つ会計とは、利害関係のバランスと事業価値をリアルに投影したものであるべきです。

 

できあがった財務諸表を見ると、損益計算書は売上で顧客との関係、原価や販管費で取引先や社員との関係、税金で国や自治体との関係が見えます。貸借対照表では、株主資本やその他の事業資産の状況から株主や金融機関との関係が見えてきます。ゆえに、バランスはある程度見ることはできます。

 

しかし、後者の事業価値というものを示すことができません。釈然としないというのは、従来の会計をベースとした発想で中期計画や戦略を作成することで事業価値を可視化ことができるのだろうかという点です。

 

グローバル証券市場では赤字であっても高い株価を形成している会社も少なくありません。証券市場は、会計上の期間損益よりも、将来的に産み出される可能性のある現金、つまり将来キャッシュフローというもので会社の価値を評価しています。

 

決算結果によって株価が下がる場合は、想定している将来キャッシュフローを実現するために必要と考えられているなにかを実績が下回っていることであり、決算結果が赤字であっても高く評価されているのであれば、将来キャッシュフローを産み出す事業要素が獲得できているからです。

 

一方、コーポレートガバナンスコードの適用も始まり、その中でも投資家向けの開示を充実するために中期計画の開示を強く求められています。ROEとかROICという貸借対照表系の指標を使い株主資本の運用力を意識することもできますが、それだけでは経営のリアリティと合致しないと感じています。

 

さらに、現在の会計は過去の事実に関しても、会社の実態を正しくあらわそうと人の解釈や判断が入り込みます。それがかえって事実を見えにくくすることもあります。会計にまつわる不祥事は、会計というディストーションフィールドによる影響も少なくありません。

 

将来キャッシュフローもシンプルに説明できるように事業戦略や中期計画を策定することが経営力を鍛える重要な要素の一つであると考位置づけ、今後のアバントの戦略策定、IR活動を進めていきたいと考えています。 

 

 

PS:今日は天王洲で1kインターバル×5本でした。

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