THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

より速く、より高く、より強く、そしてより長く!

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人の可能性を知りたいときに、「のびしろ」はどうなの?という話をよく聞く。まだまだ成長する可能性はあるの?というような意味だ。

成長可能性は若い人ほどあるように思えるが、それは「成長」という言葉の持つ意味合いが「より速く、より高く、より強く」というオリンピックのモットーのようなものだからだろう。

しかし、そんな成長はいずれピークアウトして、成長を目指して励んでいたことをやめてしまう。それも自然体で悪くはないが、つまらない。

そこで、成長を「変化への適応力」と置き換えるとどうだろう。あらゆるものは変化している。自分も周囲も環境もすべてが変化している。その変化に柔軟に適応し続けいていくことこそが成長ということである。

「より速く、より高く、より強く、そしてより長く」である。個人に限った話ではない。経済や社会も同様である。なにかのピークを越えたら、励み方のベクトルを変化させていけばよい。

より長くを突き詰めると、ほんとうののびしろが見えてくる。

 

と、走るのが少ししんどくなってきた自分に言い聞かせている。笑

第77回、富士登山競走

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7月26日は第77回富士登山競争だった。

昨年のレースで山頂コース挑戦に必要なタイムをクリアできなかったため、2013年以来の五合目コースに出場した。

スタートの9時にはかなりの気温になっていた。すべての給水所でスポーツドリンクや水を何杯もがぶ飲みした。無理せず、馬返しのかなり前から歩き通した。途中、当社のメンバー数人と声を掛け合うこともあり、楽しい登山競争になった。

今回の選手宣誓は、最年長参加者の方によるもの。84歳だそうだ。歳のせいにしてどこかで走ることにブレーキをかけ始めている自分にとっては刺激的な宣誓である。

長く続けるために、心の声よりも身体の声に素直になれ。そんな声が聞こえた。

富士登山競争、やはり神事である。

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熱中症注意!

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先週の朝ラン中、目がちかちかして走れなくなった。しばらくゆっくり歩いていたら回復した。しかし、その後のミーティング中、やはり目がちかちかしてきた。なんだろう?

軽い熱中症らしい。

暑熱順化といって、身体を暑さにならすために夏場にかけて炎天下を走ることは少なくない。これまで大きなトラブルもなくやってきたので、熱中症とは無縁だと思っていた。

しかし、今年はあまり走れず、暑熱順化ができていない。それだけに、通常より水分摂取も塩分などのミネラルの摂取も無関心になっていた。

今年の夏は一味違うぞ!

自分に向けても、熱中症特別警戒アラート発令だ。💦

雨の野沢温泉でトレイルラン

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昨日は、マウンテントレイル in 野沢温泉のショート(14k)を走ってきた。

スタートから雨が降り始め、写真の参道を登り切った小菅神社奥社を過ぎたころには本降りになった。なんやかんやといくつかのレースをDNS(Do Not Start:つまりサボり)していたので、2か月半ぶりのトレイルは、キツかった。

レースコースは、小菅神社奥社の手前で山道に入ってしまうのだが、キツかったご褒美にと、北信濃三大修験場であり、国指定の文化財にもなっている奥社に参拝した。

ちょっとした寄り道だが、心が少し豊かになる。

雨が激しくなったこともあり、後半下りはほとんど歩きとおした。ゴール後、降りしきる雨水と一緒に食べたふるまいの豚汁がうまかった。

雨のトレイルであったが、それなりに楽しいレースになった。

若者よ、哲学せよ!

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先週、一橋大学の「企業価値経営論」という講義の担当部分を終えた。今年度よりアバントグループの寄附講義として、企業価値を高めるための経営とはなにかを理論と実務の両面から考えていくことを目的に、一橋大学経営管理研究科の中野誠教授の指導のもとスタートした。

自分が担当した講義は、初回が企業価値をつくる原点となる起業の実体験、二回目は起業後に経験してきた経営者としてのリスキリングの壁の実体験、三回目はリスキリングの中でも個人的にもっとも苦労したのがファイナンス視点の獲得(会社も商品であるという概念)だったことから、日本企業へも急速に影響力を強めているPE(プライベート・エクイティ・ファンド)と事業会社がWin-Winな関係をつくれるのかという問題提起、そして四回目は提起した問題に対する仮説整理と経営者のリスキリング問題の総括という流れで組み立てた。

初回ということもあり、ほとんど初物のコンテンツだったため、各講義に内容を詰め込みすぎて学生たちとの対話の時間をとることができず、素材だけ提供して肝心の料理を一緒につくることができなかったなど、多くの反省点があったが、学生からのフィードバックを読み、教材をつくることを通して企業価値経営というものと向き合うよい機会となった。

企業価値経営論というテーマであったが、振り返ってみると、ファイナンスという技術を活かすためにも、自分と向き合い、文化的道徳も学び、それぞれの経営哲学を磨いてほしい。それを伝えたかったようだ。最後の授業の最後のスライドにその総括を用意していたのだが、時間切れで肝心のメッセージは伝え忘れた。💦

いろんな技術(核・インターネット・AI・ファイナンスもその一つ)が発展して、それが社会に与えるインパクトを放置できない時代である。結局のところ、それを使う人がどんな哲学をもって使うかによって、未来の社会のカタチが決まる。その未来をつくる学生たちを前にして、いくつもの世界線があることを感じた。

若者よ、哲学せよ!である。

夏越

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今日は夏越の大祓、今年も折り返しだ。こういった節目を気づかせてもらえる昔からの風習は、心を新たにしてくれる。

社会には様々な節目がある。暦という共通の節目もあれば、個人ごとの節目もある。厄年や論語の不惑、知命、耳順、さらには学業や仕事環境の変化、家族関係の変化もあるだろう。経営においても、月次、四半期、年次と、考えてみれば節目だらけだ。

そんな節目を感じながら日々を過ごせることは、幸せなことだとしみじみ感じる。

さて、明日から当社の新事業年度が始まる。心身を整えて新たな年度をスタートしたい。