人の可能性を知りたいときに、「のびしろ」はどうなの?という話をよく聞く。まだまだ成長する可能性はあるの?というような意味だ。
成長可能性は若い人ほどあるように思えるが、それは「成長」という言葉の持つ意味合いが「より速く、より高く、より強く」というオリンピックのモットーのようなものだからだろう。
しかし、そんな成長はいずれピークアウトして、成長を目指して励んでいたことをやめてしまう。それも自然体で悪くはないが、つまらない。
そこで、成長を「変化への適応力」と置き換えるとどうだろう。あらゆるものは変化している。自分も周囲も環境もすべてが変化している。その変化に柔軟に適応し続けいていくことこそが成長ということである。
「より速く、より高く、より強く、そしてより長く」である。個人に限った話ではない。経済や社会も同様である。なにかのピークを越えたら、励み方のベクトルを変化させていけばよい。
より長くを突き詰めると、ほんとうののびしろが見えてくる。
と、走るのが少ししんどくなってきた自分に言い聞かせている。笑