THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

2019-01-01から1年間の記事一覧

今年の三冊、やっぱり紙の本はいい。(メガネ万歳2019)

今年は紙の本に回帰しました。 今読みたい一冊を鞄に入れ、移動時間などでパラパラとめくりながら思いにふけったり、本に書き込みしたり。やはり愉しみとしての「読書」は紙に限ります。 紙で読んだ書籍の中で今年印象に残った三冊をご紹介します。 1.「神…

そうだ 本屋、行こう。

・本屋とアマゾン かつて大型書店通いは大量かつ広範な情報との接点でした。休日になるといくつかの気に入った書店に出向き、特にテーマを決めずに最上階から体系化された本棚を流し、その時々の意識、無意識との接点を探していました。 接点が見つかる度に…

生きた経営情報とするために

今年も師走。冬の便りも届き始めました。(写真は鳳凰三山) 今回はステークホルダーとの対話の意義についてです。 経営者にとって、”経営情報”は意志決定のためだけでは無く、様々なステークホルダー(利害関係者)とのコミュニケーションツール(言語)と…

Prepare, Concentrate and Enjoy!

負荷をかけた後のリカバリー時間が十分に確保出来ないので、最近はトレイルはショート、ロードはハーフと短めのレースに参加しています。そもそも健康第一を目的としたランニングですが、レースとなると練習を含めツイツイ追い込んでしまい、その後のリカバ…

正しく儲けるために

「正しく儲ける」先日、日清紡ホールディングスの村上社長とお会いした時に強く印象に残った一言です。外部の「企業価値の創造」に関するを議論で論点が今一つ曖昧な事に問題意識を感じていた時でした。 村上さんの言葉は、「会社の未来を創るにはビジョンを…

CEOの人事権を社外取締役に委ねて良いのか?今回の会社法改正について

2019年10月18日の閣議で上場企業ならびに大企業、有価証券報告書提出会社に社外取締役設置の義務化を含む会社法改正案が決定されたと報道にありました。2015年のコーポレートガバナンス・コードの適用以降その導入は9割を超え、形式上の影響は…

走っている最中に何かヒラメキますか?

今朝は二年ぶり二度目の檜原ヒルクライムレースに参加。先頭集団、当社自転車部部長のガチ出走を見届け遙か後方よりスタート。直後からガンガンに抜かれ約1時間半後のゴールポジションはそのさらに後方、なれど至福のひとときとなりました。 今回参加した自…

情報生産性を向上するために超えるべき三つの壁

昨日は渡良瀬ハーフマラソン、フラットなコースを三周。天気予報を裏切る秋晴れのファンランでした。しばらく走れていない時など、レースへの参加は軌道修正の良い機会となります。 さて、今回は情報生産性の話。 当社の顧問でもある首都大学東京の松田智恵…

無借金経営、今昔物語

実質無借金経営と言う言葉は、会社の安定性を説明するときの常套句です。返済余力を持ち、自分の食い扶持が自分で稼げている事を言います。とは言え、事業成長において設備投資など大きな資金を必要とする場合は銀行借入れや市場から資本として調達する事が…

公器の時代

先日、米国証券取引委員会(SEC)のヘスター・ピアースさんとのコーポレートガバナンスに関する意見交換会に参加して来ました。学生時代から「公器」としての企業経営の在り方に強い関心があり、起業の機会を得てからも腐心を重ねて来たテーマだからです。 …

仕事バカにもたまらない、「高畑勲展」

お盆の季節。帰省などで普段忘れがちな自分の原風景を再確認する方も多いのではないでしょうか。私の原風景は古河。渡良瀬遊水池の景色もその一つです。(写真) 話は変わりますが、国立近代美術館の高畑勲展(2019年7月2日~10月6日:東京国立近代…

富士登山競走2019、来年へのエナジーチャージ

恒例となった富士登山競走、今年もアバントグループメンバーと参加してきました。72回目の今年は、山頂付近の天候不良のため山頂コースは五合目打ち切り。今年は殆ど準備が出来なかった事もあり、周囲の落胆とは裏腹に個人的には安堵を覚えてしまいました…

ウェールズの石畳とDIVAのトリビア

UKです。ウェールズのトレイルには古い石畳が点在していました。走りながら、いつ誰が敷いたのだろうかと不思議な気持ちが沸いてきました。転じて、今回はDIVA関連のトリビアを三つ。 1.マイクロソフトに倣った6月決算 最初は決算期の話。当社の会…

夏越しの大祓と言葉の棚卸し

6月の晦日は夏越しの大祓ですね。意識するようになったのは14,5年前、丹沢の大山阿夫利神社で茅の輪くぐりをしてからです。近所の神社で茅の輪が準備されると夏至や事業の年度末などと相まって節目を感じます。 普段、曜日の感覚さえなくなるような生活…

Spreading Accountability, 「経営情報の大衆化」を英訳すると

「経営情報の大衆化」アバントグループの共通ミッションとして掲げている言葉です。英語で会話する時は「Spreading Accountability」と表現するようになりました。 アカウンタビリティを直訳すると「説明する責任」ですが、本来の意味は「経営責任」というニ…

ランランコロリ、健康法としてのトレイルラン

走ればなんとかなる。 社会に出た頃からの私の健康法です。健康法と言ってもメンタルの方です。心が重くなってどうしようも無い状態が続くと意を決して走っていました。走る事で何とか健康を維持して来た事実を振り返ると、私には合っていたようです。 しか…

上場企業にとっての赤字とは、ハードルレートと資本効率

取締役会で監査役より「資本調達コストを下回ったら赤字と考えろ」との一言。起業以来、継続は善との考えを元に事業継続のいろはのいとして「赤字は悪」を徹底してきた者として資本効率の重要性が頭では無く情緒的に腹落ちした瞬間でした。 創業の頃、当時有…

令和における国際的な組織つくりの必然

NYです。5日日曜日はあいにくの雨、ローカルのハーフマラソンにエントリーしていたのですが本降りということもあり不参加としました。少し残念ですが今年のランニングは、「無理しない、楽しむ、効果的なトレーニングに集中する」です。 さて、平成から令和…

日本語をローマ字で書いたような経営情報

今日は、今年初めてのトレランレース。新緑がまぶしい季節になりました。 当社、アバントにはジョルジュ・ウジューさんと言うベルギー人社外取締役がいます。欧米の金融業界を中心に幾つものグローバル企業経営に携わって来た経験を活かし、アバントグループ…

東京桜三景、写真を撮る楽しさ

(浅草:コンデジ、望遠ならではの構図) コンパクトデジタルカメラでここまで撮れるとは!、今年のサクラを撮りながら驚いています。 山行が写真中心からラン中心になって以来、めっきり写真を撮る機会が減ったのは機材の重さが理由です。じゃあ軽さ優先で…

九思一言、九度思ひて一度申す

咲き始めの桜の写真を撮ろうと洗足池に出向きました。そのほとりに池の名前の由来である日蓮聖人が旅の途中で立ち寄った場所である妙福寺があります。 「九思一言」 その門前で見かけた一言。 「ここのたびおもひて、ひとたびもうす」と読み下すようです。 …

東京マラソン2019、走り方改革実証検証~応援の力

今年の3月3日はひな祭り、もとい東京マラソンでした。朝からの寒雨にも関わらず大勢の参加者と応援の方々の熱気に包まれたコースを走ってきました。 例年の東京マラソンは自分の走力の限界まで追い込むので楽しさより苦しさの印象が強く残ります。パーソナ…

IMAX×(ファースト・マン+ボヘミアンラ・プソディ)

この二週間、立て続けにIMAXで映画を2本見ました。一つは「ファース・トマン」、アポロ11号の船長で月面を歩いた最初の人類であるニール・アームストロングの話。もう一つは「ボヘミアン・ラプソディ」、QUEENのボーカールだったフレディ・マー…

雪中のランニングで脱水症状?

東京マラソンまで三週間、練習を兼ねてほぼ三週間前の2月9日に今年初めてのレースに参加してきました。距離は30キロです。 前日の天気予報は雪、不参加を決め込んでいたのですが、当日の朝、窓を開けると雪は舞う程度。まぁ、行くだけ行ってみるかと結局…

人のための経営であれ、半世紀前のマズローからのメッセージ

私にとってランニングやトレランだけでは無く日常の生活にも欠かせない道具の一つがGarminのウェアラブルGPSです。トレランを始める前もっぱら登山中心だった2005、6年頃からのユーザーです。 いずれ企業経営のGPSのような役割を果たすソフ…

テクノロジーの家畜(SFショートショート)

1.とある機上にて 男が目を覚ました。「あと3時間半か」機内のフライトマップで現在位置を確認してつぶやいた。 出発してから約8時間、ある国際会議に向かう国際便の飛行機にいる。男は人工知能のエンジニアとして世界的名声を持ち、その技術を活かしビ…