2023-01-01から1年間の記事一覧
関東平野のど真ん中、古河の三国橋からの景色。 右手遠くに日光連山の男体山、水門の右上は皇海山あたりか。ぐるりと見渡すと、赤城山、浅間山、富士山もはっきりと見えた。 走りやすい秋の空気がやってきた。
「言語の本質~ことばはどう生まれ、進化したか~」(今井むつみ・秋田喜美)を読んだ。 中学生時代、カール・セーガンの「COSMOS」に夢中になった。宇宙というものを、歴史や化学、天文学、多様な角度から映像化した番組はビデオが擦り切れるまでなん…
「熟達論-人はいつまでも学び、成長できる-」(為末大)を読んだ。 私はオタクが大好きだ。なにかを深く突き詰めていく人に強く惹かれる。著者は間違いなく超一流のオタクである。 本書には、多様な読み方がある。世界のトップアスリートであった著者の体…
「信長の正体」(本郷和人)を読んだ。 うーん、深い! 先日、著者の本郷さんから頂いた本である。東京大学の史料編纂所教授の著者はとにかく知識量が半端ない。生きる「大日本史」といっても言い過ぎではない。日本歴史上の人物を知り尽くした本郷さんが一…
「From Strength to Strength」『人生後半の戦略書』(Arthur C. Brooks)を読んだ。 夜行の機内で「死んだほうがましだなんて言わないで」と年配の女性がだれかに小さな声で囁いている、そんな話を偶然聞いたところから始まる。人生に後悔が多いのだろうか…
「自律神経の科学」(ブルーバックス/鈴木郁子)が面白かった。 長い間、心身の不調をなんとなく自律神経の問題と捉えていたのだが、その自律神経というものを初めて(なんとなく)理解することが出来た。 具体的には、手足のしびれや内臓の不調、蕁麻疹が…
NYのセントラルパークで、現地の人が一言、「ここは世界のセントラルパーク」 なるほど。 さて、帰るか。
Without recovery, challenges are nothing!
7月28日、富士登山競争に出走。2012年からの参加、コロナを挟んだが12年目である。年齢を重ねるにつれ少しずつ低下している走力を受け入れつつも、今できることを工夫して準備して臨むその過程がとても楽しいレースだ。 本番が終わり、しばらくロス…
学校が夏休みにはいり、近所の公園でラジオ体操が始まった。30代の頃、起業直後で乱れた生活をなんとかしたいと始めたのが洗足池で通年やっているラジオ体操だった。走るようになり、ラジオ体操にはいかなくなったが、夏休みのラジオ体操には時々参加して…
小野田寛郎さん、終戦後も30年にわたりフィリピンのルバング島で任務を継続した元陸軍少尉である。小学生のころに見た帰国のニュース映像を今でも覚えている。オンディマンドでNHKのハイビジョン特集、「生き抜く 小野田寛郎」を見て興味を持った。 著…
今年も後半に入り、部屋の年間カレンダーを眺めていて来年のカレンダーがほしくなった。調べてみると7月始まりの年間カレンダーがある。私の一年は6月決算の事業年度で回っているので、ありがたい。 この7月から新しい中期計画がスタートし、数年先までの…
山開きした富士山へ向かう途中、葛飾北斎の「凱風快晴」みたいな富士山に遭遇。とりあえず写真をとったのだけど、なんか違う。AdobeのLightroomを使って、江戸時代には無かった構造物を削って、イメージに近い色味に変え、仕上げは左右反転。わずかな時間で…
やたら身体が重い、そんなことを感じながら走っていたら神社の境内の茅の輪が目に入ってきました。おっ、夏越の祓だ。 「そうだ、茅の輪、くぐっていこう!」 負荷をかけたら、休め。ですね。
企業には多くの場合中期計画というものが存在します。しかし、急速に変化する時代に計画経済的なアプローチは機能しません。そのため、数年後の目標を「中計」と呼ぶことが一般的です。 しかし、中長期の目標設定は簡単ではありません。売上や利益といった結…
やっぱりモノクローム、好きだな。
日本にはかつて「郷学」という独自の教育環境がありました。在郷の有志によって設立された人材教育機関で、儒教がその基板です。孔子の論語や、孟子、大学、中庸と、現在の私たち日本人の生活にも根付いている行動規範を学ぶ場所でした。 その郷学で教えられ…
先日、経団連のStartup Summitに参加してきました。このイベントは2022年3月に公表された「スタートアップ躍進ビジョン」の活動状況報告を兼ねたものでした。 戦後の経済発展をけん引してきた大企業中心の経済団体がスタートアップの振興に力を入れてい…
「ん~、なんか行き詰まっている」 私の場合、これまでのやり方が通用しなくなった時、言い換えると、変化への対応がうまく出来なくなったときにこの行き詰まりを感じます。しかも、面倒なことに、放置して解決することはほぼありません。 個人的にもっとも…
「なんでこの会社を創ったのか?」案外シンプルに答えるのが難しい問いです。私自身、創業時から自分に問い続けています。 事業環境はめまぐるしく変化します。その変化に適応していくうちに創業の志がぼやけることがあります。そのまま放置すると、次第に経…
母の日ですね。バラが見頃です。 ベンチャーを起業したとき、とても役に立った本がありました。板倉雄一郎さんの「社長失格」です。小説としてもかなりスリリングで面白いのですが、ベンチャー経営のリアルが圧倒的な迫力で描かれています。 どれほどアイデ…
企業家精神、アントレプレナー・シップについての原典と言えば、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」、これまで時代時代で何冊も買い直した本の一つです。 私は気に入った本に思考やアイデアを書き込みをする事が多いのですが、とりわけ書き込みが多…
起業して丸26年、その準備段階を含めると30年以上になります。学生時代から明確に職業は「アントレプレナー」と決めていました。当時の私にとって、SONYの盛田昭夫さんやHONDAの本田宗一郎さんが今の大谷翔平選手のようにヒーローだったからです。 会社…
ある呑みの余興にて、座右の銘は?との問いかけがありました。思わず口から出たのは「小人閑居して不善をなす」、いつからか、きっかけも定かではありませんが長いこと自分の行動を形作ってきた言葉の一つです。 とはいえ、イタズラに自ら忙しくするのもダメ…
先日、とある会話の中でロバート・キーガンさんの話題になりました。先週来日していたようです。 8年ほど前に、当時のメンターの薦めで読んだ「なぜ人と組織は変われないのか」(英治出版)の著者です。人間の精神的成長は死ぬまで出来る。しかし、その成長…
哲学の道と言えば京都、西田幾多郎のそれが有名ですね。人それぞれ、お気に入りの道があるのかな。 私の場合は坂道、軽井沢野鳥の森から白糸ハイランドウェイまでの緩い上り坂はお気に入りの坂道の一つです。左に流れる川伝いの林道。やっぱり水の流れがある…