THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

どこでも通用する人が育つ会社へ

回復する経済活動と変化する働き方 10月になり、通勤など人の動きが活発になって来ました。経済はヒト・モノ・カネ・サービスといったものが循環して成り立っています。それらを回すのが人の活動ですので、フェーズが変わったと感じています。一方、一気に…

創造的対話のための経営情報

安倍政権のレガシー、コーポレートガバナンス改革 アベノミクスと呼ばれた経済政策を8年弱に渡り牽引した政権が終わりました。新たな政権はアベノミクスの継承を全面に押し出しています。ゆえに、これまでと変わらないだろう安心感のもと粛々と政権交代が進…

But we hope that you enjoyed!? バーチャルのトレランレースに参加してみました

30度を超える晴天の中、二度に分けた50キロ超のトレイルを走り終え下山すると「The race is OVER」のメール! 世界的に人気がある フランスのトレイルレース、「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」(以下UTMBⓇ)も今年は中止、その代わりにバーチャル…

グループ経営力を高める「内外一致」のススメ

動的に変化するステークホルダー 企業は様々なステークホルダーとのバランスが求められます。しかも、そのバランスは常にダイナミックに変化します。当社のステークホルダーも、スタートアップ時点から現在に至るまでどんどん変化して来ました。中でもグルー…

サステナビリティをつくる非財務成果の重要性

時間を共にする場を失ったマネジメント 社会に様々な変化を促しているコロナ禍は、会社マネジメントにも影響を与えています。同じ場で時間を共にする事を前提とした従来のマネジメントもその一つです。リモートワークによって時間の管理者が、場を提供する会…

Go To ヨーロッパへのタイムトラベル

四連休、さてGo Toどうするか?と浮かんだのは、タイムトラベル。地域はヨーロッパ、ガイドはイギリスのジャーナリスト、サイモン・ジェンキンス。紀元前2500年から現代まで、5000年の旅です。 ゼロカーボントラベル サイモン・ジェンキンスの著書「…

思考のループに陥りやすい人のための処方箋

メンバーとの何気ない会話 新しい働き方の模索が続いています。在宅勤務も当たり前になりましたが、受け止め方は人により様々です。比較的肯定的な人が多いようですが中には不慣れな環境に戸惑っている人もいるようです。あるメンバーから、「時間が自由にな…

仕事、楽では無いが、愉しく出来る

11ヶ月ぶりにトレイルへ。 昨年台風のために中止になったレースのさわりだけリハビリに出かけたのですが、全く登れなくなっていました。メンタルもフィジカルもリタイアしまくっていた頃の登攀力です。記録を見ると昨年7月の富士登山競走以来のトレイル、…

マキシマイズからオプティマイズへ

数年前、会社のミーティングでさかんにマキシマイズ(最大化)からオプティマイズ(最適化)へという話をしていました。オーバートレーニングや不適切な練習方法で身体を壊すアスリートのような会社であってはならないと言う趣旨です。人の成長のための事業…

RELIVE!ブルーインパルスとオフィスとギター

今回は徒然に □ ブルーインパルス 一昨日(5月29日)、首都東京の上空をブルーインパルスが飛びました。それを見て医療関係者でなくとも元気づけられた方も多いのではないでしょうか。その時、私は人気の無いオフィスでディスプレイにかぶり付いていてす…

コロナだけではないリスク

起:社会活動の再開 5月に入り、世界中が社会・経済活動の再開に向けて舵を切っています。第二波の心配もありますが、社会的な状況を踏まえ経済を絶対安静の状況からアクティブ・リカバリーへと移行する事は是であると思います。しかし、各国の実態は一律で…

先義後利、この国のコーポレートガバナンス

当社には「お客様志向」「高収益志向」「一芸志向」をまとめた「三志向」と呼ぶ経営方針があります。意味は「先義後利」に近いものです。より実践的に、自分の貢献する顧客を特定し、その課題を理解し、クリエイティブに解決手段を生み出し、役立つ。そんな…

東京マラソン2020のゼッケン

自宅の部屋の壁に、リタイアしたままになっている幾つかのレースのゼッケンをぶら下げています。 時折ボロボロになったゼッケンを眺めながらレースを思い出すと、愉しさと悔しさが混じり合って自然とモチベーションが沸いて来ます。 そこに真新しいゼッケン…

続・健康第一!心のサプリ、禅語三選

新型コロナはあらゆる人の行動に大きな制約がかかる事からも社会的インパクトは戦争に類するものかもしれません。あらゆる人が他人事に出来ない災禍です。 とは言っても、人の健康なくして健全な社会、経済環境は成り立ちません。健康第一です。 良好な健康…

健康第一!

三連休、ブログを三度書き直しています。いずれもテーマはCOVID-19、新型コロナに関する話題です。現状の認識や、このような非常時における心構えなど過去の経験も踏まえ書いてみましたがしっくりきません。すべての原稿を没にしました。 それはさて…

経験知を活かせる組織のレジリエンスは高い

寺田寅彦の「天災と国防」をパラパラとめくり、先人が残した教訓がありながら、自分事としてそれらを活かし様々な事態に備える事の難しさを感じています。 活きた教訓は、事に直面した当事者が残したものが大半です。それ故に価値があります。当社にも厳しい…

「昭和7年の頃志布志町と築港附近」と祖父の無言のメッセージ

写真は「昭和7年の頃志布志町と築港附近」約88年前に祖父が撮影したものです。写っているのは帝国連合艦隊。左から空母龍驤(りゅうじょう)、二番目の空母加賀は一段全通式に改装される前の三段式です。後方中央から金剛型や伊勢型戦艦が三隻、続いて艦…

Unconscious Bias 無意識の思い込み

先日参加したダイバーシティ研修の中で「Unconscious Bias」に関するディスカッションテーマがありました。目に見えない違い(区別や差別)の具体例を聞きながら、普段それを意識しているかと自問すると、怪しいものばかりでした。 自動車の運転のように、運…

テクノロジーの進歩によって進化した絵画表現

写真はアンリ・マティスの「待つ」。東京国立近代美術館で現在開催されている「窓展」(2020年2月2日まで)で展示されているものです。 さて、このマティスの絵、「どこか変なところはありませんか?」 とは、「窓展」のギャラリートークでお話いただ…

バランス、バランス、とは言ってみたものの

経営はバランスだ、食事はバランスが大切、ワークライフバランスだ、などなど、普段から「バランス」と言う言葉を頻繁に使っていますが、果たしてそのバランスとやらをちゃんと理解しているのだろうか。ふと我に返ることがあります。 辞書(大辞林第四版:三…

今年の三冊、やっぱり紙の本はいい。(メガネ万歳2019)

今年は紙の本に回帰しました。 今読みたい一冊を鞄に入れ、移動時間などでパラパラとめくりながら思いにふけったり、本に書き込みしたり。やはり愉しみとしての「読書」は紙に限ります。 紙で読んだ書籍の中で今年印象に残った三冊をご紹介します。 1.「神…

そうだ 本屋、行こう。

・本屋とアマゾン かつて大型書店通いは大量かつ広範な情報との接点でした。休日になるといくつかの気に入った書店に出向き、特にテーマを決めずに最上階から体系化された本棚を流し、その時々の意識、無意識との接点を探していました。 接点が見つかる度に…

生きた経営情報とするために

今年も師走。冬の便りも届き始めました。(写真は鳳凰三山) 今回はステークホルダーとの対話の意義についてです。 経営者にとって、”経営情報”は意志決定のためだけでは無く、様々なステークホルダー(利害関係者)とのコミュニケーションツール(言語)と…

Prepare, Concentrate and Enjoy!

負荷をかけた後のリカバリー時間が十分に確保出来ないので、最近はトレイルはショート、ロードはハーフと短めのレースに参加しています。そもそも健康第一を目的としたランニングですが、レースとなると練習を含めツイツイ追い込んでしまい、その後のリカバ…

正しく儲けるために

「正しく儲ける」先日、日清紡ホールディングスの村上社長とお会いした時に強く印象に残った一言です。外部の「企業価値の創造」に関するを議論で論点が今一つ曖昧な事に問題意識を感じていた時でした。 村上さんの言葉は、「会社の未来を創るにはビジョンを…

CEOの人事権を社外取締役に委ねて良いのか?今回の会社法改正について

2019年10月18日の閣議で上場企業ならびに大企業、有価証券報告書提出会社に社外取締役設置の義務化を含む会社法改正案が決定されたと報道にありました。2015年のコーポレートガバナンス・コードの適用以降その導入は9割を超え、形式上の影響は…

走っている最中に何かヒラメキますか?

今朝は二年ぶり二度目の檜原ヒルクライムレースに参加。先頭集団、当社自転車部部長のガチ出走を見届け遙か後方よりスタート。直後からガンガンに抜かれ約1時間半後のゴールポジションはそのさらに後方、なれど至福のひとときとなりました。 今回参加した自…

情報生産性を向上するために超えるべき三つの壁

昨日は渡良瀬ハーフマラソン、フラットなコースを三周。天気予報を裏切る秋晴れのファンランでした。しばらく走れていない時など、レースへの参加は軌道修正の良い機会となります。 さて、今回は情報生産性の話。 当社の顧問でもある首都大学東京の松田智恵…

無借金経営、今昔物語

実質無借金経営と言う言葉は、会社の安定性を説明するときの常套句です。返済余力を持ち、自分の食い扶持が自分で稼げている事を言います。とは言え、事業成長において設備投資など大きな資金を必要とする場合は銀行借入れや市場から資本として調達する事が…

公器の時代

先日、米国証券取引委員会(SEC)のヘスター・ピアースさんとのコーポレートガバナンスに関する意見交換会に参加して来ました。学生時代から「公器」としての企業経営の在り方に強い関心があり、起業の機会を得てからも腐心を重ねて来たテーマだからです。 …