THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

今年もやります、富士登山競走チャレンジ!

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年始から春先にかけて、トレイルランはオフシーズンです。マラソンは比較的冬のスポーツというイメージがありますが、トレイルの場合は私の中では夏のスポーツです。山を走るというだけに、登山と同じですね。

 

もちろん登山の場合はむしろ冬山のほうが好きだという人も少なくないでしょう。以前は私もそうでした。人も動物もいない静かな山の中に入ると心身が研がれているように感じました。

 

LOWAの冬山用登山靴にPetzlの12爪アイゼンを装着し、Black-diamondのピッケルをもって登るような山は格別でした。といっても、ほとんどが日帰り登山の範囲、丹沢山系や奥多摩です。少なくとも八ヶ岳まで足を伸ばさない限りPetzlやBlack-diamondの出番はありません。冬山装備でもっとも出番が多かったのがGrivelの4爪軽アイゼンでした。

 

高尾山のような雪がほとんど積もらない低山でも、日の当たらない斜面がアイスバーン状になっていることもあり、これが意外にやっかい。アイゼンやストックがなければ思わず尻グリセード(グリセード:

kotobank.jpとなることもあります。

 

そんな冬場でも、軽アイゼンを一つ携帯していれば安心です。むしろアイスバーンを見つけるとニヤリ、AWDの車にスタッドレスタイヤを装着して雪道に入るような軽い高揚感を覚え突っ込んでいきます。そして通常の地面では得られない凍った路面に強いグリップを心地よく感じながら快適に山行を堪能できます。

 

わずか片側四つの爪だけで得られる安心感は絶大。低山であっても冬場はお守りとして常にリュックに入れていました。「登山のお守り、夏は熊鈴、冬アイゼン」といったところでしょうか。

 

余談はさておき、トレイルランの場合、冬山は防寒対策だけでも走りにくくなりますが、アイスバーンなどのトレイル状況により走ること自体が難しくなるのでオフになります。今年は暖冬のため近郊の山には雪が全く着いていないのでまだまだ走れますが、今は春先から始まるシーズンに向けオフにしています。なんといってもシーズンのクライマックスは富士登山競です。そこに向け段階的に走力をビルドアップしていきます。

 

www.fujimountainrace.jp

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富士登山競走は富士吉田市役所をスタートとして、昔ながらの富士登山道を使って山頂まで走って、歩いて、よじ登るというものです。距離は21キロとそれほど長距離ではないのですが、標高差3000メートルのひたす続く登り道を、しかも制限時間が4時間半以内で走り、歩き抜くのは私にとっては至難の業です。(冒頭の写真は、ロードから登山道に入る馬返し)

 

私は2012年の第65回から参加しているのですが、第一関門の五合目制限時間の2時間20分をクリアしたことすら一度もありません。辛うじて66回大会で2時間26分だったので今年も山頂コースへのエントリー資格がありますが、来年からは2時間25分以内とエントリー資格へのレベルがあがるので、来年以降の山頂挑戦すら難しいのが実情です。

 

それでも、今年もチャレンジします。理由を問われると「神事だ」と答えています。新年の始まりにぞれぞれの願いを祈願するために神社やお寺に参拝にいくのと同じです。

 

アバントは7月が新年度の始まりです。その月に開催される富士登山競走で、富士山という霊峰の山頂に向かいひたすら走るという行為は一年の事業の発展を願う祭りだ。私にとってはそんなおもいを持って走る特別なレースです。

 

これで私が山頂までクリアできれば格好いいのですがそうはいきません。だからこそチームで目指します。事業と一緒です。そして、こういった活動が、人々に長く引き継がれ文化と転ずる祭りのように、健康第一で成長を志向するアバントの文化の一つになるとよいなと思っています。

 

昨年は当社CFOの春日さんが山頂ゴールしました。そこに至るまでのドラマを含めその成果に心から感動しました。私自身、毎回結果が振るわず、次第に年齢のせいにして参加することだけに意義を見いだしかけていたのですが、その感動から「よし、やれるだけやってみよう」というパッションに火がつきました。これからの約7ヶ月はこの祭りに向けたトレーニングとしてのトレイルランをメインにします。

 

今年は山頂挑戦権を持つメンバーがアバントグループで6名となりました。山頂コース以外にも五合目コースへの新たなチャレンジャーも増えるとより愉しくなります。当社では走る以外にも歩いて登る富士登山も毎年やっています。走る、歩く、見る、いろんな楽しみ方のある霊峰富士山。今年もお世話になります!

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