NYです。常に新たな建造物が建設されている街ですが、ヒストリカルビルディング(Histrical Building)にもあふれています。
新築の超高層ビルもあちこちで開発されていますが、ヒストリカルビルディングと共存するために細長いペンシルビルが増えています。
場所によってはPre warと呼ばれる第二次世界大戦前の建物群だけを切り取ることが出来ます。映画Bagdad Cafeで出てくるような給水塔の群れが印象的です。同じ写真を三色三枚にしてみました。
1950年代風?
1920年代風??、というところでしょうか。白黒とセピアでも印象がかなり違い、色を変えるだけでタイムトラベル出来てしまいます。
(独り言)
ヒストリカルビルディングには無条件に私たちの感性に訴えかけてくる何かが備わっているように思います。
デザイナーだけでなくそれを作り上げたたくさんの人の思いやパッションのようなものかもしれません。眺めていると、まず感性に働きかけてくる何かがあって、次にその感性を刺激する材料として知識を補強すると、「ほー、すごいなぁ」と感動が深まります。
時間が無いときは知識から入るほうが効率的ですが、私の場合はじめに知識を入れて見てしまうと感性センサーは鈍くなり感動も小さくなります。博物館や美術館も同様です。面白いものです。
感性と言うものは言語化が難しい(「うぉー」とか「ーん」とかは言語ではない)こともあり、言語化が重要なビジネスにどっぷりつかっていると知らずに感性が枯れてしまいます。だからこそまず感性に問う。そこからパッションが自然に湧き上がってくるのであれば次に進む。そんなアプローチに意味を感じます。
言語化されていない何かから感じる力は、情報にあふれる環境に在るほど重要性を増すように思います。さて、夏休み、感性を取り戻そう!