THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

今年のハセツネ(第26回日本山岳耐久レース)はもっとキツかった。

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通称ハセツネ、日本山岳耐久レース。リタイアでした。

今年で4回目の出場。通算10回完走すると得られるアドベンチャーグリーンを目指しているのですが、途中で水切れになり断念しました。

本来、ヒマラヤなどの登山者訓練レースと位置づけられているハセツネは、通常のトレイルランのレースと異なり71.5キロの行程で水のみの補給が一カ所という実質エイドレスのレースである事が特徴です。

体調と天候に応じた装備やペース配分が問われる中々奥が深いレースです。また来年チャレンジします。

 

(独り言)

これまで毎年ブログに書いてきた三大レースの一つなので、結果に拘わらず書くことにしましたが全く筆が進みません。文章にすると、なんとも言えない忸怩たる思いが募ります。

天候と体調の影響でいつもより発汗量が多く、序盤からペースを大きく落としてほぼ徒歩ペースで進んだにも拘わらず例年通りより500ml多めに持った水は減る一方。22.6キロ地点の第一関門ですでに残り500ml。ここで既に水切れは見えていたのですが発汗を抑える気温の低下を期待して進んだものの、三頭山への急登を前にした西原峠前でほぼ残りを使い切りました。

急登を越えた次のエイドまでおおよそ3時間、毎年汗だくになるエリアです。水の消費状況を鑑みると結論は明白にもかかわらず、西原峠前の見晴らしの良いベンチにヘッドランプを消して腰掛け、リタイアの是非を長考していました。

今年は名物の夜の霧も出ず、見晴台からの星ゾラがやたら美しく、そういえば四年前のSTYでリタイアを決めた時も、星がきれいだったなぁとなにか理由を探していました。

私がアドベンチャーグリーンを目指す目的は、ハセツネを走りきれる心身の健康状態を60歳を過ぎた頃でも維持出来るようにしたいというものですが、早々に洗礼を受けてしまいました。

健康を促すためのハセツネです。破壊行為としないためのリタイアとは言え、今回の結果は日々の健康管理の結果です。とても真摯に受け止めざる得ません。自分の体力や健康状態をしっかりと確認し、日常の健康管理も見直そうと思います。

一方で、ハセツネのサポーター、マーシャルの方々のありがたさを今回は一層強く実感しました。第一関門でその先まで行く事を決めたのはサポーターの方々の熱い応援です。まだ可能性があるならここで止める訳にはいかない、そんな気力をもらいました。

台風などの影響でコースがかなり荒れていたこともあり、途中負傷する方もいましたが、いつでもマーシャルの方々がすぐに駆けつけ迅速な対応をされていました。

リタイア者の収容も極めて円滑で、下山の方法、搬送等これまでのリタイアレースの中も最高のサポートでした。

厳しいレースですが、相当な安全対策がなされています。本当に感謝です。

また、今回はチーム参加でしたのでチームメンバーにも迷惑をかけました。応援に駆けつけてくれたメンバーもいたのですが、その思いにも応えられませんでした。本当に申し訳ない気持ちで一杯です。

この気持ちを忘れないように、ブログに刻んでおこうと思います。

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