THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

なんとなく最近よく転ぶなぁ、と思ったら視野を鍛えよう。

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身体は食べたものから出来ている。意識は見たものから出来ている。視覚以外の五感も情報を取り込む上で重要な役割を果たしていますがおおよそ8割と言われている視覚の重要性に疑いの余地はありません。

にも拘わらず、これまで視覚に対する意識は低く、身体やメンタルのトレーニングと比べると、全くの無関心でした。

眼にトラブルが無いからではありません。加齢による遠視(老眼)や乱視で視力は衰える一方です。視力が良かっただけに現在の見え方には不満が募ります。

むしろ、もっと関心を持つべき状態ですが、老眼は治らないといった話から受け入れるしか無いのだろうと思っていました。

ところが、先日ジムのトレーナーさんに、最近トレイルで転ぶ事が増えたような話をしたところ、それは視野が狭くなっているからでは?という話になりました。なるほど、筋力や反射神経の問題と言うよりも視野の問題か。目から鱗が落ちました。

「視力の改善は難しいが、視野は鍛えられる」だそうです。米国ではアイパフォーマンスメソッドという理論があり、NFLなどのプロスポーツチームには視野専属のトレーナーがいる程一般的なトレーニング項目だそうです。

これまでは視力ばかりを気にしていました。高解像度でカチッとした映像を追い求めていましたが、確かにトレイルを走っている時のみならず普段の生活でも動くという動作では視力より視野の方が重要です。視力に囚われて視野の衰えに気付いていませんでした。

そこで、簡単な視野トレーニングを試したところ、トレーニング前後で文字の音読時間を計測するテストで約20%程度の改善が見られました。

トレーニングといっても簡単です。まず両手を前に突き出し、左右の手の親指をそれぞれ左右の視野ギリギリまで広げます。そして、頭を動かさないように気をつけながら視線をそれぞれの親指に、右、左、右、左と動かします。無理なく動かせる最速のスピードでOKです。20回程度ワンセット行ったら、上下、左右、斜め、前後とそれぞれワンセット行います。以上です。運動前など視野を使う前に行うと良いそうです。

ランニングを効率よく行うための体幹の重要性は痛感していたのですが、視野も今後は重要になりそうです。オーバーフィフティーで走り続けるためには、いろいろと工夫が必要ですが、新たな発見もあり楽しくもあります。

 

(写真)最近バーチャルでNYのセントラルパークを走れるようになりました。