朝方に雨が降り、少しは走りやすくなったかとロング走に出たところ、また雨が降り出した。
問題はそのあと、晴天になったとたん、サウナで熱くなったサウナストーンに水をかけたように、降ったばかりの雨が一気に気化した。
汗の吹き出し方が半端なくなり、水風呂がわりと地下鉄に駆けこんだ。
こんな天候の変化でさえ、出会うと普段通りとはいかない。
生活とは習慣の織物である。そんな言葉がある。シンプルな早寝早起きなど、習慣というと同じことを繰り返すことのように感じるが、そうではない。
変化する環境の中で、習慣によってつくりあげたい生活というものをしっかりと見定め、具体的な行動である習慣はどんどん進化させていくものである。
経営も生活と同様である。経営理念やビジョンなど抽象度の高い大きな方向性に対して最善の行動を追求していくと、日々の思考や行動における朝令暮改は日茶飯事になる。
もちろん、こういった変化はは現場の混乱要因にもなるので慎重に現場の活動と連携させる必要はあるが、思考し行動するほど変化の度合いも大きくなる。
ベンチャースピードというものがあるように思う。企業の創業期に顕著な環境適応行動の速度である。それを支える行動過多はベンチャー企業における生き残りの要件の一つと考えている。
普通のシステム開発プロジェクトだと一年かかってしまいそうものを、苦しみつつも、パッションをもって半年で実現してしまう。そんなスピード感であるが、ベンチャーだからスピードがあるのではなく、そうしなければ生き残っていけないから生まれるものである。
ゆえに、どれほど企業が大きくなっても、どこかにベンチャースピードを内在できない企業はいずれ衰退するのだろう。
いずれにせよ、個人的には、変化への行動を止めないことがもっとも重要な習慣ということである。