THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

すみなすものは心なりけり

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今日は、MINATOシティハーフマラソン(21km,84d)を走ってきた。曇天を想定していたが、走るにつれ晴れ上がり、快晴の中のゴールとなった。ラストに神谷町から東京タワーへと駆け上がるのだが、今回もスピードを落とさずなんとか踏ん張れてよかった。

自称トレイルランナーの小さなこだわりである。

シティマラソンゆえ、いろんなランナーが走っている。それぞれ目的も楽しみ方も違うだろう。自分の場合は、もっぱら心身の健康が目的である。もっというと、心の健康のためである。

もちろん、心身一如である。それぞれは切っても切り離せない。しかし、学生時代をろくに運動もせず、(あぁ勉強もである)、過ごしたためか、その基本がまるでわかっていなかった。

根拠なく、社会に出たらちゃんとしようと決めていた。そして、社会人となりいいかげんに日々を過ごすわけにいかなくなり、精神薄弱をなんとかしようとした結果、身体を動かすようになった。

心とは不思議なものである。わかっているようで全くその存在をコントロール可能なカタチで認識できない。

「おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり」は高杉晋作の辞世の句として有名だが、結局のところすべて「心」なのである。にもかかわらず、その心の整え方、つくりかた、維持の仕方は本当にむつかしい。

チャレンジはしてみるが、死ぬまで心を満足のいくレベルまで整えることなど出来ないのだろう。

とはいえ、自分にとっては走ることが心を整える上でとても役立っているのは間違いない。長時間にわたり、自分の身体と対話を重ねるということが、なぜか精神の安定や活力を高めてくれる。

道元の「只管打坐」、あれこれ考えずに、ただ坐れ。という教えがあるが、自分の場合は「只管打走」である。ただ坐ることだけで、心を整えられるにはまだまだ修行が足りない。

相変わらず面倒くさい人間であるが、ようは、今日のランも楽しかった。ということが言いたいだけである。笑