先日、親族の慶事があり、久しぶりにフルサイズのデジカメを持ち出した。すっかりiPhone中毒になり、いまさらフルサイズなどいかがなものかと思っていたが、ん～、やっぱりフルサイズはいい。というか、ああ、写真だ。そんな絵が撮れた。
フィルムカメラ時代は被写体そのものがドラマティックでない限り迫力のある写真は撮れなかった。自分が欲しい絵をイメージし、被写体と場所と時間にあたりをつけ、待つ。それが楽しかった。99%以上は空振りである。が、その1%にワクワクしていた。
今では、iPhoneのおかげで、とりあえず素材だけ撮っておけば、あとからそれなりにいくらでも加工できる。写真というよりも、デジタル絵日記だ。写真には時間を割けないが、とりあえず続けておきたい現状では重宝している。
ところで、肝心の慶事でのカメラマン活動であるが、久しぶりの機材にアタフタし、1%が撮れなかった。若いプロのカメラマン達に持っていたカメラをほめられ、その都度、「本業ですから」と威嚇（笑）していたのだが、トホホである。
しかし、ピントの甘い写真に写った被写体の表情は、人生の最高の瞬間そのものだった。久しぶりに写真の楽しさも思い出したが、そんなことはどうでもよい。新たな家族には、本当に幸せになってほしい。
