THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

自然のために何ができるの?と高尾山が話しかけてきた

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今朝、高尾山を走ってきた。もとい、歩いてきた。登山とランナーの棲み分けが進んでいるのか、ランナーとは全くすれ違わなかった。早朝から多くの人が登っていたので、迷惑にならないよう、登山者のふりをして、神妙に足を運んだ。心が鍛えられる。笑

約5年ぶりの高尾山は、ずいぶんと変わっていた。高尾山口駅前は、登山客向けのコインロッカーや靴の洗い場が以前よりも増え、サロモンなどのアウトドア系店舗も出来ていた。

15の頃から北高尾や、陣馬山など、様々なルートから三桁はくだらないほど訪れているが、なにやら垢ぬけすぎて、なじみの店に久しぶりに顔を出したらスタッフが全員変わっていてよそよそしい、そんな雰囲気である。

さっさと帰るか、などと考えていると、「いらっしゃい」と高尾山が語りかけてきた。途中から稲荷山ルートに入ったあたりのことだ。その登山道はすべて木道で覆われていた。

たくさんの人が訪れることで、自然と共生できる土壌の維持が困難になったのだろう。湿地帯などのデリケートな観光地は、植生保護の対策がいろいろと取られているが、高尾山も例外ではない、ということだ。

無言の自然を前にして、トレイルを走ることがどのように自然に影響を与えているのかまで真剣に考えてこなかった事にいまさらながら気が付いた。温暖化や海洋プラスティックなど様々な環境問題があるが、環境問題とは人間のすべての営みのありかた問題ということだ。

人間社会が自然の上に胡坐をかく時代はとうに終わった。そう考えると、かつて米国大統領のJFKが問いかけた、「国がなにをしてくれるのかではなく、自分が国になにができるかを考えてほしい」では未来が暗い。

自然から何を得るかではなく、自然になにができるかを考える。それを、一人ひとり、身近なところから出来ることをやる。それが当たり前の社会を実現する気があるのか、古くからの馴染みを忘れることなく、そんな事を語りかけてきた。

さすが、俺たちの高尾山!

MAKE TOMORROW!