
三連休、エントリーしていたレースをDNS(欠場)にして、完全レストを決め込んだ。代わりにロングドライブ、お供はaudible。聞く本である。
最近の読書は斜め読みが中心である。要点だけつかんで、作者の世界観や視座をおおざっぱに理解する。必要な気づきだけ得て終わり、そんな味気ない新聞を読むごとくである。
しかし、audibleではそうは行かない。丹念に描かれた文章を、朗読によって熟読させられる。想像力を全開にして頭の中で映像化する。おのずと車のスピードも控えめになる。
目で読もうが、耳で聞こうが、言葉によってのみ他者の考えや体験談を追体験する、読書という行為の不思議さを改めて思う。
それにしても、人間が発する音の組み合わせに意味を持たせ、それを文字という記号と関連付けることで、意思疎通ができるという人間の能力は驚きだ。その上に現在の生成AIがあり、対話という方法によって、人とAIの垣根が溶けている。
しかし、今のところAIには言行一致という概念はない。あくまで、行動における責任を持たない言葉の世界であり、行動は私たち人間、つまり動く物にゆだねられている。
AIによって、言葉の進歩は加速する。一方の私たち動く物の行動力はどうだろう。日々、良質な行動を地道に積み重ねることの重要性を改めて思う。
MAKE TOMORROW!