THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

絵の中と外を見る

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久しぶりにトウキンビ(東京国立近代美術館)に行ってきた。メインは小松館長とのランチだったが、その後、学芸員の方に絵の見方を教えていただきながら数点を楽しんだ。

今回のテーマは、「絵の中と外」。絵の中から見る側に訴えかけている意味を感じるという見方と、絵の外側にある景色を想像するという見方である。

普段は、展示されている絵をそのまま”カワイイ”、とか”ウツクシイ”とか、そんな見方をしている。しかし、言われてみれば、描かれている人物の視線の先に何があるのか、そんなことを想像したことはなかった。

例えば、現在展示されている「星をみる女性」。望遠鏡の接眼鏡に眼を落す女性が観ているだろう天体のイメージが脳裏に勝手に湧いてきた。もしやと思って、人物の眼をじっくり見たが、さすがに瞳には宇宙が描かれてはいなかった。笑。最近のアニメや映画の見過ぎだ。

 

commons.wikimedia.org

 

創造物には、作者の意図が込められている。その意図をどのように表現するか、それが創作者にとっての楽しさであり、苦しさでもあろう。

先ほどのアニメの見過ぎ話ではないが、昨今の創作物はわかりやすいものが多い。本にしても、要約を読んでわかった気になっていることが増えた。その分、製作者の心を想像することは大いに減っている。その結果、作る側も、見る側も、本当の想像・創造力を失ってはいないだろうか。

健康のためにスポーツクラブに通うように、創造力を磨くために、面倒な本を読み、難解な映画を見、様々な作品に触れる美術館を訪れる。わかりやすいアウトプットが大量生成されるAI時代こそ、意識して取り組むとよいかもしれない。ただし、身体のトレーニング同様、優れたトレーナーがその効果を何倍にもすることを知っておいて損はない。

 

人間とは創造する動物である。(ホモ・サピエンス・クリエイトス)

 

MAKE TOMORROW!

 

PS:今回で、このブログもまる10年になった。はじめは、誰かに見てほしいという欲があり、わかり易い内容や表現に悩んだ。いまでは、ただ好きなことを徒然に書くだけで満足している。よい気分転換である。