
高輪ゲートウェイ近くに、通称おばけトンネルという、JRの山手線から新幹線まで、200メートル以上にわたり、たくさんの路線の下をくぐり抜ける通路がある。大規模な再開発前までは、田町から品川の間で、海側と旧東海道側をつなぐ唯一の道路として存在していた。
写真は現在のもので、すでに人専用となり、普通に歩ける天井の高さになっているが、以前は私などでも、頭があたらないように少しかがんで気を付けながら歩かねばならないほど低かった。
タクシーに乗って、田町方面から港南に行きたいというと、熟練の運転手さんは、おばけトンネル通りますね~、と天井に行灯をこすりそうになりながら、その狭い通路を攻めていた。旧東海道の高輪大木戸跡から入る、狭く暗いトンネルは、ちょっとした異空間だった。
古くから、おばけトンネルと呼ばれていたが、現在では、周辺工事の案内に、その通り名のまま、おばけトンネルと記されていることに、思わず笑った。しかも、旧おばけトンネル時代と比べると、格段に明るく、天井も高く、人専用になり、しかも警備の方々が何人も配置されている。高級ホテル並みのサポートである。(笑)
高輪再開発と言えば、工事で掘り起こされた日本初の鉄道路線跡の高輪築堤が、歴史的価値のあるものとして、一部保存されることになったが、このおばけトンネルはどうだろう。すでに、旧トンネルのほとんどが閉鎖されているので、いずれ廃止されるのだろう。
人が使わなくなっても、構造的に遺構として残るかもしれない。100年後の人たちが、築堤の先の路線拡大に沿って、水路から連絡路となったこの遺構をどのように取り扱うのだろうか。そんなことを想像すると少し楽しくなる。
MAKE TOMORROW!