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THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and the managing of something.

管理会計はパッションだ!

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もうすぐクリスマスですね!

少し前になりますが、2015年12月4日にアバントグループのディーバ社管理会計事業部、通称CPM(Corporate Performance Management)主催のお客様向けセミナーの冒頭でご挨拶させていただきました。挨拶に先立ち、当部門の責任者である岩佐さんに問いかけました。「どんなテーマなの?」岩佐さんいわく、「CPMはパッションだ!」。実際の会話はもう少し長いものですが、要約するとこうなります。

 

おもわず「なるほど!」と相槌を打ちました。管理会計とは会計という言葉を使い、かつ会計という技術も使っていますが、制度会計のように規制や義務から生まれたものではなく、よりよい経営を行うための意志から生まれるものだからです。

 

会計は報告責任、報告義務を果たすためのものだという固定概念があります。実際に上場企業の場合、開示義務がありその責任を果たすために多くの方々の厖大な時間が割かれています。もちろん、歴史的にその発生起源から理解するとその通りです。このあたりは、私が今年読んだ本の中でもベスト3に入るジェイコブ・ソール「帳簿の世界史」がおすすめです。こちらについては別の機会に触れることとします。

 

ところでみなさんは、義務というものをどのように受け止めますか?自らの意志をもって主体的に果たすものという気持ちで受け止めるでしょうか。私自身、義務だといわれ渋々対応することもあります。しかし、そのような状況では魂が入りません。魂の入らない活動はやっているほうも、やらせているほうも本来不幸です。どんな仕事でも意志をもって取り組むことが自分にとっても、その仕事の相手、つまりお客様にとっても非常に大切なスタンス、心の置き方となります。

 

経営において、義務に対して渋々という気持ちのまま対応することの危険性も学んできました。それはコスト増として全体の収益を押し下げるだけでなく、形式主義による経営リスクも増加させてしまいます。しかし、義務とは本来もっと前向きなものです。そうなった本来の趣旨を理解し、本来の経営力を高めるための手段として活用する努力を行えば短期的には難しくとも、長期的には利益を押し上げる要因となるでしょう。

 

さて、冒頭のCPMの話ですが、ご挨拶でお客様の前に立たせていただいたときまず感じたのは「熱気」でした。オーラのように熱気やパッションを感じる場であったことが強く印象に残っています。

 

管理会計は自分たちの意志による、自分たちの事業をもっとよくするための道具です。しかし、実際によくなるかどうかは人の行動にかかっています。つまり、人の行動が変わる、しかも事業をよくするという成果にむけて行動が変わることに寄与して初めて管理会計というツールが役立ったということになります。

 

たとえば、いきなり体組成計が配られ、体脂肪20%にするようにと言われるだけだとどうでしょうか?まぁ義務ならしかたないなぁといったところでしょうか?一方で、今度みんなで駅伝にでようよ。どうせなら上位めざそうぜ、そのためにはインターバルトレーニングも重要だが、体重が軽いことも重要な要素らしい、でも筋肉は必要だ、だから脂肪を減らそうぜ。ということであればどうでしょう。パッションあふれたリーダーが目的とその手段について説明し、メンバーが動機づけられればおのずと体組成計の価値が変わりますよね。アカウンタビリティ、説明責任とは結果よりも、未来に対してのほうが重要なのです。

 

管理会計を経営に生かすとはそういったことだと思います。正確な計測手段、さらにそれぞれの指標が持つ意味など冷静に分析して活用する知識も重要ですが、セミナーのお客様のように、まずはそれを活かしてなにをしたいのかという意志、パッションを持つ人がいなければ人は動かないでしょう。まさに、岩佐さんの言う通り「CPMはパッションだ!」です。

 

私は、ときどき自分が取り組んでいることに対して、「おれはパッションをもって取り組んでいるのか」と問うようにしています。もちろん、そうでないことがあるからです。そんなときは、反省してなぜそうか、どうすればパッションが起動するか内省して掘り下げていきます。簡単ではありませんが、そうすることで仕事を愉しくするようにしてきました。そして、いつか、義務に対しても自然と意志をもって取り組めるような人間になりたいものだ。そんなことを思いながら日々反省しています。