ゴールデンサークル理論をご存じだろうか。Simon Sinekの全米ベストセラー「WHYから始めよ!」のアレだ。
そんな、ゴールデンサークルであるが、アバントグループの活動コンセプトの概念図を眺めていて、同じ構造になっていることを発見した。
現在アバントグループではBE GLOBAL2028という中期戦略を推進している。
中期計画は必要ないという考えもあるが、個人的には挑戦に値する明確な数値目標としてのWHATは必要だと考えている。ただし、その目標はなんらかの大義であるWHYをカタチにするためのものでなければならない。大義無き数値目標はその達成そのものが目的になり、ノルマ化して事故を起こす。一方、大義実現のための目標であれば、その達成のための試行錯誤であるHOWが創造的であり、楽しい活動になる。
大義などとえらそうに書いているが、ようは自分の良心に従い抜いたあり方である。
本家とは少々異なるかもしれないが、WHYとは、自分の良心に従うと自然とそうなるというもの、つまり変えようとしても変えられないものだ。日本語では「志」と表現するとしっくりくる。
そのWHYが立志できれば、その時々にとって最適な行動を生み出すための目標、WHATを定める。企業経営においては、企業価値も有力なWAHTの一つだ。具体的な行動であるHOWの創造性を最大化するために一度定めたら期間限定で固定する。
このWHYとWHATが正しく定まると、自由度が高く、すべての人が創造的に活動できる環境が整う。HOWが徹底的に自由かつ創造的になるほど、かかわる人がハッピーになる。
シンプルな話ではあるが、ホントウのWHYを見出し、有効なWHATを定めるのはかなり難しい。ひたすらに自靖自献に徹する必要がある。
これまで幾度となく触れてきた「自靖自献」という考え方を、米国流にかっこよくするとゴールデンサークル理論になる、ということなのだが、理論は理論、実践するにはかなりの泥臭い修行が必要だ。笑