10代から、書くことで心を整える習慣が続いている。今でいう「言語化」である。もやもやした感情を言葉にすることで、不安や恐怖感の理由を特定し、解決のための行動に集中することができる。
自分との対話は、壁にぶつかった時に長くなる。順調な時は短くなるが、経験上、そんな時こそ危険だ。時間を無為に過ごしてしまうことも少なくない。
そんな経験を繰り返すうちに、特に書きたいことがない時でも「問題は何か?」という問いかけを行うようになった。少し身体が疲れていると感じれば、無理な運動をせず、リカバリーを優先する。そんなことも問題設定の一つだ。
ところが、問題の設定は案外難しい。他人から与えられるものではなく、自らつくるものだからだ。創造力がカギになる。「無理せず全力で」というスタンスにも通じる今年のテーマ「自靖自献」は、創造的な問題の設定から始まる。