今年も東京マラソンまであと一ヶ月となりました。少し長距離へ身体を慣らしておこうと皇居をゆっくり6周してきました。かなりの寒気で風も強く、「今日はランナー少ないかな?」との思いと裏腹にいつも以上に多くのランナーで賑わっていました。
さて本題、アバント社取締役会での体験です。
当社は社外取締役2名、取締役2名、監査役3名というメンバー構成で役員会を行っています。社外役員のうち一名は外国人です。残りが日本人であることから会話は基本的に日本語ですが、議論を円滑に進めるために日本語から英語への同時通訳をお願いしています。
ある時、議案の説明者が英語ネイティブだったことから英語中心の議論となりました。この場合の英語から日本語への通訳は機材の関係で逐次通訳になります。
英語の説明、英語の議論、日本語の逐次通訳、日本語の議論が錯綜している状態です。
そんな状況の中でなかなか理解がかみ合わず、私からは日本語で議論や補足説明を行っていたのですが、英語の議論についつい引きずられて思わず英語で説明をした次の瞬間、私の「イイタイコト」が日本語として逐次通訳されました。
それを聞いた私は「おおっ、自分の日本語での説明より遙かにわかりやすい!」と、思わず唸ってしまいました。話した英語の内容にとどまらず、それまで日本語で話していた混沌とした内容が簡潔にまとめられたものでした。
周囲も、一瞬でスッと納得したような雰囲気になりました。
ふり返ると、自分の言葉はいろんな人に「イイタイコト」を通訳して助けてもらってきたなぁとシミジミと感謝の念のようなものがこみ上げてきます。
同じ日本語を喋っているつもりでも、通じているかは別問題。そういえば、身近な方々とさえ通じない意味不明な日本語をぶつけ合ってばかりかいるかも。いやいや、時には日本語にさえなっていないぞ。
そんな視座が芽生えた貴重な体験でした。