「自律神経の科学」(ブルーバックス/鈴木郁子)が面白かった。
長い間、心身の不調をなんとなく自律神経の問題と捉えていたのだが、その自律神経というものを初めて(なんとなく)理解することが出来た。
具体的には、手足のしびれや内臓の不調、蕁麻疹が仕事の負荷が高い時や季節の変わり目にひどくなる傾向がある。 対処として、良質な運動と食事と睡眠が基本でありつつも、足らずを補うためにやっている鍼灸と整腸剤服用は明らかに有効と感じていた。その理由を教えてくれるものだった。
内容は本書に譲るが、鍼灸のツボが実際に自律神経に直接働きかける肌のポイントであること、そして腸には独自の自律神経があり脳の健康と相関していること。このあたりは経験則を裏付け、今後さらに深堀してみたいと考えるきっかけとなった。
「科学をあなたのポケットに」をかかげて1963年にスタートしたブルーバックスシリーズ、中学生時代の愛読書の一つだったが、読み応えのある本が少なくない。