THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

あまりに疲れが抜けないので、断食やってみました

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ちょっとした旅に出てみました

といってもどこかに出かけていたわけではありません。家で数日断食をしてみたという話です。四月、どうしようもなく疲労が抜けず、そのリカバリー手段として断食に至ってしまいました。とにかく内蔵を休ませてみようということです。

 

断食で起きる現象は概ね教科書通り

事前に十分な準備をして行ったわけではないのですが、始めてからいろいろと調べてみるとファスティングという名で結構たくさんの情報がネットにありました。本も何冊か読んでみましたが、断食開始から起きる自覚症状は概ね教科書通りという感じです。

私の場合、準備もせずいきなり断食に突入したためか、それとも本来の不摂生が原因かわかりませんが、好転反応という身体の回復に伴う痛みは結構厳しいものでした。とはいえ、かつてキタタンと呼ばれる北丹沢12時間山岳耐久レースで味わったキツさよりは楽なので、まぁなんとか乗り越えることができました。

余談ですが、これまで出たトレイルレースの中では、7月の炎天下、約44キロのかなり厳しい上り下りを繰り返すキタタンが一番苦しかったレースです。あまりにきつかったのでキタタンにはもう一度出ようという気が起きません。

 

効果について

断食終了は、寝起き時点の身体の痛みがなくなるまでを目安としていたのですが、それまで五日かかりました。ただ、想定していたスッキリ感は残念ながら得られませんでした。おそらくこれが51歳という年齢の自分にとって最善の状態なのだろうと受け入れました。

ベンチマークとすべき状態を知るという意味では十分に意義があったと感じています。疲労感もすっかり抜けました。中でも慢性的なアレルギーが止まった点は注目に値します。リカバリーという点では当初の期待効果は得られています。

一方、恒常的に行うかと問われるとNOです。食(酒)はやはり楽しみです。今回のように疲労が抜けないときや病気の回復につとめるときは別として、やはり食は人生を豊かにするためには欠かせません。

 

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参考までに

断食中、食やファスティングについていくつか感じたことがあるので参考まで。

・代謝は年齢に応じて変化するので、年齢に応じた断食方法を考慮したほうがいい。

一日一食のような日常的なファスティングは、基礎代謝が低下している年齢であれば有効でしょう。ほっといてもガンガン身体が燃える若い年齢であればあまり気にする必要ありません。暴飲暴食も若いときしかできないことの一つです。

 

・食べるものと身体の反応は個人差がある、さまざまな情報は参考にしつつも自分に合うものは自分で探すスタンスが重要。

シリコンバレー式も参考にしましたが、私の場合ピーカンナッツやクルミはいまいち合いません。また、コーヒー+バターもNGのようです。そういった方法が自分にはなんか合わないなぁという疑問に対して、マクロビオテックの考え方はわりと合理的な指針だと思います。

 

・断食の目的によって補助食の摂り方も変わる。

断食の最中も走っていました。スピードはかなりゆっくりですが断食四日目になると、20キロ程度であれば不思議と走れてしまいました。アミノ酸とミネラルを大量摂取していたことが有効だったのかもしれません。断食によって体脂肪は数パーセント低下しましたが、筋肉量はほとんど変化していません。断食方法には、水だけのハードなものから、野菜ジュースや酵素ドリンクなど目的によって手段には結構バリエーションがあります。目的がダイエットなのか、内臓疲労回復なのか、それとも修行(笑)なのかによって工夫が必要なようです。

脳がバテているときのトレイルラン

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先週は、埼玉県毛呂山町で開催された「もろやまトレイルラン」に参加してきました。新緑あふれる奥武蔵のトレイル24キロ、3時間半少々のラン&ウォークでした。

脳がバテてる

今回は10キロ過ぎで集中力が切れてしまいました。ペースコントロールもいいかげんで、あっという間に脚に乳酸がたまり足取りもぐっと重くなりました。

「ああ、脳がバテてる」走りながら気づきました。日常の中にいると、案外やりすごしてしまうのですが、トレイルで走っている時はいつも以上に心身の状態に敏感なり、素直に状況を受け入れることができます。

そこから先は、精神科医の松崎先生に教えていただいたデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)を過負荷状態から解放するための走りへギアチェンジしました。といっても、端からみたら単なるペースダウンですが。

脳のアイドリングは5000回転?

DMNとは、人間が生きていく上で無意識に使っている脳の活動全般のことだそうで、車のエンジンでいうところのアイドリング状態です。ただし、脳は車のエンジンとは燃費構造が全く異なり、アクセルを踏んでいる時の何倍もアイドリングでエネルギーを消費しているそうです。

今時の車は燃費向上のためにアイドリングをストップまでさせていますが、脳は5000回転くらいでアイドリングしっぱなしの車のようにむちゃくちゃな燃費性能なのだそうです。よって、燃費を良くしたい(脳の疲労を回復したい)のであればアイドリングの改善に注目するほうが遙かに効果的ということになります。

走る禅

DMNの活動を落ち着かせるには、なにか動くものをぼーっとみているとよいそうです。瞑想、座禅なども有効です。ようは、無意識に意識していることをできるだけ減らすことで、無意識な脳の活動を減らすことができればよいようです。

新緑のトレイルは雑念を取り払ってくれるような景色や空気の宝庫です。ペースを落とし、周囲の景色を満喫しながら汗を流すと次第に脳が軽くなってくるような気がします。走りながらする禅のようなものです。

私にはなぜか走っているだけで元気になってくる場所がいくつかありますが、今回のレースで新緑の毛呂山もその一つになりました。

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夜桜 エクスプロージョン

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雨の週末ということもあり、久しぶりに完全休息にしました。走ることも、目的をもって情報を得ることも、食事することもいずれも外部からの刺激です。健康であるために適切な刺激は欠かせませんが、疲労がたまるとそういった刺激もネガティブに働きます。

 

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どれほど熱がでようとも気力で仕事をするなど当たり前なんて考えていた頃もありましたが、そんな仕事の仕方が単なる自己満足に過ぎず、だれのためにもならんことに気づいてからは健康第一を意識するようになりました。

 

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身体の不調はまだしも、心の不調はなかなかわかりづらいものです。私の場合は周囲に対して甘えた言動が増えてくると危険信号です。そんなときはひたすらアニメを見続けて気分転換することもあります。この週末は攻殻機動隊でした。しかし、ちょっと題材がわるかったようです、AIと自我の境を考え始めてしまいます。

やめやめ、少し散歩でもしようと外に出たところ夜桜は満開でした。身近なところであってもやっぱり自然が一番かな。

 

歓喜の歌はみんなの歌

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二年ほど前から、母がダイクダイクと騒いでいました。ダイクとはベートーベンの第九のことで第九の歓喜の歌をうたうためにこの二年約250名の仲間達と特訓を重ねてきたそうです。

ベートーベンの命日にちなんだ3月26日の今日、その発表会を見に行くために桜がちらほらし始めた上野の東京藝大奏楽堂まで出かけてきました。

 

 

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これまで何度も耳にしたことがある第九でしたが、演奏前に生前の遺書という名の音楽に対する覚悟をしたためた文書の存在や、非常に単純な旋律が生まれるまでの試行錯誤を知り興味深く聞くことができました。

フラッシュモブという、街中で突如行われるパフォーマンスの中で人気のものの一つにも歓喜の歌を歌うものがあります。クラシックの中では一般の人も参加できるもっとも身近なものかもしれません。

www.youtube.com

 

 

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藝大の中には趣のある建物もありました。

菜の花の渓谷

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今日は今年最初のトレイルレース、養老渓谷トレイルのショート14キロに参加してきました。ゴールしてから駐車場まで歩いていると菜の花畑に遭遇、何枚か写真を撮ってきました。

 

 

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フォーカスするとこんな感じです。やっぱり、菜の花はたくさんあったほうが菜の花らしいですね。

 

 

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もう少しすると、名物小湊鐵道のトロッコ列車と菜の花畑、そして桜の三拍子がそろい踏みとなるそうです。なかなか良いところでした。

東京マラソン2017、今回はとにかく飲んで飲んで飲みまくりました!

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東京マラソン2017

今年の東京マラソンは雷門(写真は15キロ地点雷門前から)からスカイツリーを見ながら門前仲町へと回り込んだ江戸情緒を堪能できるコース設定でした。天候にも恵まれ快適な新コースを東京駅前のゴールまで無事完走することができました。昨年は完走直後に脱水症状で倒れ込んでしまいました。直接関係はありませんが、その直後インフルエンザにも罹患するようなことになったので、今年はとにかく楽しく!無理せず!を徹底することにしました。その結果、最後はさすがに少々キツさもありましたが、おおむね快適に走りきることができました。タイムもコース変更のおかげもあり昨年よりわずかながらよくなっていました。快適ランを目指して今回試したことは「塩分と水分補給の徹底」一つです。

ちゃんと水分補給する

昨年倒れ込んだ原因が脱水症状だったので、準備段階から水分補給に注目してみました。昨年も水分補給をしていなかったわけではないので、そもそもどれほど必要かを事前に把握して必要量を意識してとりました。冬場の練習40キロ走でラン前、ラン後の体重を量り、その間にとった水分量を足して自分の水分消費量を把握しておきました。あえて練習時には水分量を少なめにして軽度の脱水症状が生じるキロ数も把握しておきます。それにより、脱水症状の発生する水分消費量の目安がわかります。

おおよそ体重の2%の水分を消費すると少し意識がもうろうとし始めます。4%になると走り続けることがかなり厳しくなります。練習ランではおおよそ40Kで5%消費していました。ランニング中に平常時のような水和した状態である必要はないので、2%以内に減少量を抑えておけば軽度な脱水症状も発生しません。つまり、ランニング中に体重の3%分の水分を必要塩分と合わせて摂取する必要があるということです。

体重が65キロの場合、3%約2リットルです!5キロ毎にエイドステーションでアイソトニック飲料をとるとしたら、毎回おおよそ300cc飲む必要があります。コップ一杯、だいたい100cc~150ccなので、2杯~3杯です。大変な量です。これまでは1杯がせいぜい、エイドを飛ばすこともありました。脱水症状になるわけです。今回の最重点ポイントだったので長くなりましたが、今日はしっかり2~3杯5キロ毎に相応量の塩サプリと摂取したところ脱水症状は一切発生せず最後までねばりづよく走れました。

個人差もあることなので一概にすべてのランナーに有効かどうかわかりませんが、マラソンやトレイルなどの長時間ランで気力が低下したり、脚がつったり動かなくなることに悩みを持っている方は試す価値があるように思います。

無理しないことで、新発見!

もちろん、水分補給以外にも、フォームの修正(体幹で走る)や練習負荷の変更(メリハリをつけ総量は減らす)などいろんなことを組み合わせてのことではありますが、無理をしないことでより効率的な走り方を発見することができました。不思議なもんで、結果もそこそこついてきました。それ以上に余力を残して走り終えることはファンランナーにとってのランニング本来の目的にもかないます。無理せず長く楽しめる方法を発見することも楽しんでいこうと思います。

Monochrome in New York

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 春一番が吹いた日に帰国しました。あまりの風の強さで一度目の着陸はゴーアラウンド、通常の離陸以上の加速感と急上昇はなかなかスリリングでした。

出張後半のニューヨークでは先週降った雪が残るセントラルパークで少し写真を撮りました。

 

  

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写真は人を少し避けながらとっていますが、週末ということもあり人出は少なくありませんでした。

 

 

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凍った湖上に無数の雪の塊が載っていました。足下に大量の雪があると自然と雪玉をつくり投げてしまいます。

 

 

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プラザホテル前。白黒写真が似合う街です。