社内報アワードの受賞
先日、ウィズワークス社が主催している社内報アワード2020のWeb/アプリ社内報部門でディーバ社の作品がゴールド・シルバーとダブル受賞しました。複数の作品が受賞したゴールド賞は、オンライン授賞式で最優秀賞が発表されるとの事で、制作メンバーと一緒にその発表を視聴しました。最優秀賞は他社に譲りましたが、社内報によって組織の活性化を図ろうと自発的な活動から生まれたコンテンツが高い評価を得たのは、思わず膝をたたくほどうれしいものでした。
組織の人間性
ところで、今回のオンライン授賞式のように他社の社内報を目にする機会はあまりありません。それだけに、高い評価を受けた他社の社内報も興味深く見ていました。会社の歴史や、社長の人間としての姿を伝えるものがあれば、地域の未来や自分たちの働き方など、ESGに関するものもあります。面白いことに、社内報といっても社外向けの統合報告書に織り込まれるテーマと変わりがありません。ただ、なにか違います。社内報という性格からか、人の個性というか、人間性のようなものも伝わってくるのです。
濾過しすぎた情報
社内報は会社というコミュニティのための内向きの情報です。一方の統合報告書は、なんらかの関心や関わりがある多様な人が会社を知るための情報です。本質的には内外全方位の情報ですが、外向きの情報です。そこに違いがあります。
外向けの情報は気を遣うことが多いでしょう。そのために、情報を濾過しすぎて本来の人間性を捨てているのかもしれません。個人は、FacebookやTwitter、Instagramなどにより多くの人たちの活き活きとした姿に触れることが出来るようになりました。一方の会社は、人間の集団であるにも関わらず、外部から組織の持つ人間性に触れることは困難です。
活きた経営情報とするために
ながらく開示情報の中心は会計やファイナンスの情報にありましたが、社会環境の変化により社会との関連が強い非財務と呼ばれる経営理念やESGといった情報の重みが増しています。しかし、様々な統合報告書を眺めていて、なにか足らないと感じていました。今回、この社内報アワードで各社の魅力あるコンテンツを目の当たりにして、組織としての人間性に触れられる情報がその不足感を補うと感じました。どこまでいっても企業活動は人の活動の集合という事です。
さて、当社も裃を脱ぎますか。