2023年もいろんな変化があった。生活習慣における一番の変化は「無理をしない」ようになったことである。食事や運動、仕事においてもこれまでのような無理を押し通さず、身体を労わるように生活習慣の微調整を繰り返すようになった。
自分の内面と対話する時間が増え、それを繰り返すうちに精神的な解像度が上がり、ループする不安や焦りのようなものが減ったと感じる。
きっかけは今年の富士登山競争である。毎年出場してきた山頂コースの挑戦権がかかっていたが、ロストした。
走力は昨年より低下していたが、決めた練習メニューはこなした。ゆえに、結果にかかわらずすがすがしく終わって次回からは応援に回ろうと考えていた。実際に、レース中はタイムのことを忘れ楽しんでいた。しかし、制限時間を超えた五合目関門直前に「来年がんばろう」と応援の声を聞いた途端、悔し涙がこぼれてきた。しばらく、なんなんだこの涙は、と抑えられない感情に戸惑いながら走った。走り終えてから、こんな感情が残っていたのかと、とても驚いた。
来年も挑戦したいと言っている本当の自分に気が付いた。
そんなことがあって、続けるために「無理せず、全力」というスタンスに万事を切り替えた。これまでは、無理して全力を出し切れないことが多かった。それでも、気力や若さでなんとかしてきた。(ならなかったことも多々ある)この歳になって続けるために一番重要なことは、無理をしないことだと受け入れた。
その時々の最善のパフォーマンスを出し切るために無理をしない。そんな生活にシフトするにつれ、ハーフマラソンでプライベートベストが出るなど、思いがけないご褒美もあった。
仕事ではいろんな人たちの力を活かすことを強く意識するようになり、来年は教育という新たなチャレンジをスタートすることにした。無理しないことで生まれる時間を活かし、無理せず、全力で健全なチャレンジを続けたい。