THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

2023-01-01から1年間の記事一覧

知識<見識<胆識 「郷学」で教えられていた生き方のこと

日本にはかつて「郷学」という独自の教育環境がありました。在郷の有志によって設立された人材教育機関で、儒教がその基板です。孔子の論語や、孟子、大学、中庸と、現在の私たち日本人の生活にも根付いている行動規範を学ぶ場所でした。 その郷学で教えられ…

経団連とスタートアップ:会社の価格と流動性

先日、経団連のStartup Summitに参加してきました。このイベントは2022年3月に公表された「スタートアップ躍進ビジョン」の活動状況報告を兼ねたものでした。 戦後の経済発展をけん引してきた大企業中心の経済団体がスタートアップの振興に力を入れてい…

ん?と感じたら「対話」しよう!

「ん~、なんか行き詰まっている」 私の場合、これまでのやり方が通用しなくなった時、言い換えると、変化への対応がうまく出来なくなったときにこの行き詰まりを感じます。しかも、面倒なことに、放置して解決することはほぼありません。 個人的にもっとも…

「初志」起業家のパッションの源

「なんでこの会社を創ったのか?」案外シンプルに答えるのが難しい問いです。私自身、創業時から自分に問い続けています。 事業環境はめまぐるしく変化します。その変化に適応していくうちに創業の志がぼやけることがあります。そのまま放置すると、次第に経…

起業におけるキャッシュという現実と本質

母の日ですね。バラが見頃です。 ベンチャーを起業したとき、とても役に立った本がありました。板倉雄一郎さんの「社長失格」です。小説としてもかなりスリリングで面白いのですが、ベンチャー経営のリアルが圧倒的な迫力で描かれています。 どれほどアイデ…

アントレプレナーのバイブル

企業家精神、アントレプレナー・シップについての原典と言えば、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」、これまで時代時代で何冊も買い直した本の一つです。 私は気に入った本に思考やアイデアを書き込みをする事が多いのですが、とりわけ書き込みが多…

アントレプレナーの資質:GRIT & PIVOT

起業して丸26年、その準備段階を含めると30年以上になります。学生時代から明確に職業は「アントレプレナー」と決めていました。当時の私にとって、SONYの盛田昭夫さんやHONDAの本田宗一郎さんが今の大谷翔平選手のようにヒーローだったからです。 会社…

小人多忙しても不善をなす

ある呑みの余興にて、座右の銘は?との問いかけがありました。思わず口から出たのは「小人閑居して不善をなす」、いつからか、きっかけも定かではありませんが長いこと自分の行動を形作ってきた言葉の一つです。 とはいえ、イタズラに自ら忙しくするのもダメ…

ロバート・キーガンと言志四録

先日、とある会話の中でロバート・キーガンさんの話題になりました。先週来日していたようです。 8年ほど前に、当時のメンターの薦めで読んだ「なぜ人と組織は変われないのか」(英治出版)の著者です。人間の精神的成長は死ぬまで出来る。しかし、その成長…

たまにはブログでも更新してみるか

哲学の道と言えば京都、西田幾多郎のそれが有名ですね。人それぞれ、お気に入りの道があるのかな。 私の場合は坂道、軽井沢野鳥の森から白糸ハイランドウェイまでの緩い上り坂はお気に入りの坂道の一つです。左に流れる川伝いの林道。やっぱり水の流れがある…