当社は本日1月4日が仕事始めです。グループ各社、拠点は東京だけで、品川、目黒、大森、新宿、虎ノ門、名古屋は名駅、大阪は堂島と分散型のオフィス構成を取っているために、仕事始めの様式も各所各様です。品川オフィスでは、本社オフィスをこちらに移転して以来、近隣の品川神社に希望者と参詣しています。
品川神社までは徒歩圏なのですが、品川港南口にあるオフィスから北品川にある品川神社までは城南五山の八ツ山に集中する幹線道路と鉄道をうまく越えていかないと思いがけず時間がかかってしまう若干迷路の様相を呈し、毎回ルートを変えつつも、今ひとつスムーズにたどり着けませんでした。
http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail405.html?sights=yatsuyama (約150年前の当地)
今年は、公共の交通機関でいける関東近隣の山という山を踏みならしているアバントの監査役、野城さんによる事前のルートファインディングにより、最短かつ信号も品川神社へ渡る第一京浜のみ一つという集団がばらばらにならないルート設定でスムーズ参詣することができました。
普段人が歩いていることなど見たこと無いような歩道橋の階段とアンダーパス歩道の組み合わせで、八ツ山の地形を反映したブラタモリのタモリさんが喜びそうな実際に歩いてみないとわからない絶妙なコースです。
毎年いくつかの信号で集団が分断されてしまうことについてちょっとしまらんなぁと感じていただけに、ちょっと感動しました。
野城さんは私の登山の師匠です。12年以上前、私がカメラをしょって山に登り始めた頃(はじめは普通に歩いていました)、奥多摩や三ツ峠、丹沢山系などに連れて行っていただき、登り方も野城さん仕込みです。
野城さん流というのは、基本的に休まず登り続けるという登山方法です。そのかわり、ペースはゆっくりです。曰く、下手にペースを上げて休憩するよりよっぽど楽だ。とにかく息をあげなければいくらでも歩ける。そういうものでした。今となっては、乳酸閾値を超えないように行動し続けるという理想的な長距離歩行スタイルであることがわかりましたが、そんな知識も無い頃に心地よく歩ける方法を簡単に教えていただいたのは登山を続ける一つの要因となったと思います。
登山にかかわらず、続けていくことに対して、ペースというものはとても大切です。会社の継続においても、人も組織も健康であるためには、いたずらにペースを上げるのではなく、その人、その組織にとっての最善のペースというものを見つけ出し、そのペースを次第に向上させる段階的な進歩をしっかり行うということが本当に大切であると考えています。
健康は、心技体、それぞれがバランスよく十分である状態でしょう。気力があり、体力があり、他者に役立つ技術がある。それらが増進するようなペースを見つけることができれば、個人も組織ももっと力を発揮することができるようになります。
本年も、健全な成長を促すペースを重視し、人と組織の健康の増進を伴う事業成長を目指して参ります。