読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and the managing of something.

「ゼロ」を生んだ国とDIVA

f:id:runavant:20160619202850j:plain

 

◇ グランドフロアは何階?

海外でエレベータに乗るとグランドフロアという地上と接しているフロアをGや0としているのをよく見かけます。日本では1ですね。インドはもちろん0でした。ゼロを発明した国と言われているだけに、見るたびに「おおっ」と喜んでいました。

なぜなら、小学生の頃のある出来事を思い出すからです。

それは、ある日父から突然「数を数えろ」と言われたことから始まりました。私が「イチ、ニ、サン・・・」と答えると、父は「数はゼロから始まるんだ」と言います。しかし私の頭の中は「???」が並ぶだけで、ピンときません。「なんでなんにもないゼロを数える必要があるの?」と問うと笑いながら「おまえは文系だな」と一言。理科が大好きな科学少年だった当時の私にとってはショックな一言で、それ以来「ゼロってなんだ?」と軽いトラウマとなりました。

そんなこともあり私にとって「ゼロ」は特別な数字です。

 

◇ インド生まれのゼロ

ゼロがなぜインドで生まれたのか。数学の歴史を特集した「Math and the rise of civilization」という番組によると、「神と祭り」が背景にあるそうです。インドは人口が多い国ですが、神様も同様で3億神?以上おられるそうです。なんとういう数でしょう。神道も多神教ですが八百万(やおよろず)神。桁が違います。

番組ではその神様を祭る日を決めるために天文学が発達し、それがインド数学発展の発端となったとしています。その結果、7世紀前半には地球が丸いことも、その円周もほぼ正確に計算していたそうです。誤差はわずか約100キロ!

その7世紀前半628年、当時インド天文学の中心地ウッジャイン(Ujjayan)で天文台長だったブラーマグプタがゼロの概念を著書に記し、それがアラビアを経てヨーロッパに伝わったとのことです。

ウッジャインは北緯23度、北回帰線のほぼ真上に位置していることから夏至の時太陽が真上を通ります。天文学の中心地となったのは太陽の周期を測定しやすい場所だったからです。

 

◇ 莫大な数を処理するために生まれたものがゼロの概念?

ゼロの発見によってわずか9種の数字とゼロを組み合わせることで膨大な数を簡単に表現することができるようになりました。また、方程式を解く際に同じ値を打ち消すことができるのもゼロという概念が存在するからです。ゼロによって、一見複雑に見える世の中を簡単に表現することができるようになり、さまざまな法則が発見されるようになりました。

このように、ゼロが一度発見されてからのインパクトは絶大なのですが、ゼロという概念を定義する必然性がなぜ生じたのかという点についてはよくわかりません。ゼロの発見以前にも計算上の「無」という概念は存在していたそうです。マイナスもありました。しかし、用途は借金の認識や、資産と負債を相殺したときの純資産を認識するための経済活動上の必然の範囲だったといいます。

なぜブラーマグプタは、無をゼロと表現したのでしょうか。なぜ、無に意味を見いだしたのでしょうか。宇宙の真理を追究するためなのでしょうか。すくなくとも目に見える世界を超えたなにかを見ようとしないかぎりその必然は生じません。

この辺を理解するためにはインドの歴史や文化をもっと勉強する必要がありそうです。

 

◇ サンスクリット語を語源にもつDIVA

話は変わりますが、DIVAという社名はフランスのジャン・ジャック・ベネックス監督の映画「DIVA」にインスパイアされて「経営情報の歌姫(女神)とならん」という思いを込めて命名しました。決定に際しては、将来グローバルに活動するようになっても世界中で意味が通じるような言葉がよいと調べたところラテン語を語源としていることがわかりこれで行こうと決めました。

その後少したってから、さらにサンスクリット語を語源としてるということがわかり、仏教を通して東洋にも通じると知り一層思いが強くなりました。

前回のインド訪問では、インド人との会話の中でなぜDIVAと命名したのか聞かれました。もちろん、彼らにとってはなぜサンスクリット語のディーバ(女神)なのかという素朴な質問です。

縁を感じずにはいられませんでした。

 

◇ わからないことが多い国

それにしてもわからないことだらけのインドです。なにか疑問を覚えても簡単に情報を入手できません。関連する書籍もあまり充実していません。それだけに、ますます興味を覚えてしまいます。これから、少しずつ彼の地の歴史や文化などをひもといていこうと考えています。