THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

脳がバテているときのトレイルラン

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先週は、埼玉県毛呂山町で開催された「もろやまトレイルラン」に参加してきました。新緑あふれる奥武蔵のトレイル24キロ、3時間半少々のラン&ウォークでした。

脳がバテてる

今回は10キロ過ぎで集中力が切れてしまいました。ペースコントロールもいいかげんで、あっという間に脚に乳酸がたまり足取りもぐっと重くなりました。

「ああ、脳がバテてる」走りながら気づきました。日常の中にいると、案外やりすごしてしまうのですが、トレイルで走っている時はいつも以上に心身の状態に敏感なり、素直に状況を受け入れることができます。

そこから先は、精神科医の松崎先生に教えていただいたデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)を過負荷状態から解放するための走りへギアチェンジしました。といっても、端からみたら単なるペースダウンですが。

脳のアイドリングは5000回転?

DMNとは、人間が生きていく上で無意識に使っている脳の活動全般のことだそうで、車のエンジンでいうところのアイドリング状態です。ただし、脳は車のエンジンとは燃費構造が全く異なり、アクセルを踏んでいる時の何倍もアイドリングでエネルギーを消費しているそうです。

今時の車は燃費向上のためにアイドリングをストップまでさせていますが、脳は5000回転くらいでアイドリングしっぱなしの車のようにむちゃくちゃな燃費性能なのだそうです。よって、燃費を良くしたい(脳の疲労を回復したい)のであればアイドリングの改善に注目するほうが遙かに効果的ということになります。

走る禅

DMNの活動を落ち着かせるには、なにか動くものをぼーっとみているとよいそうです。瞑想、座禅なども有効です。ようは、無意識に意識していることをできるだけ減らすことで、無意識な脳の活動を減らすことができればよいようです。

新緑のトレイルは雑念を取り払ってくれるような景色や空気の宝庫です。ペースを落とし、周囲の景色を満喫しながら汗を流すと次第に脳が軽くなってくるような気がします。走りながらする禅のようなものです。

私にはなぜか走っているだけで元気になってくる場所がいくつかありますが、今回のレースで新緑の毛呂山もその一つになりました。

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