THE RUNNING 走ること 経営すること

Running is the activity of moving and managing.

エジンバラ・ロンドン・パリ、IR散歩

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先週は、機関投資家回りを中心にエジンバラ、ロンドン、パリを訪ねてきた。気温はエジンバラ、ロンドンが5度~15度、パリに入ると10度~20度、パリは秋だが、ロンドンはすでに初冬を感じる寒さだ。いまだ夏を引きづっている東京と季節感の違いは大きい。

2年ぶりのヨーロッパIRツアー(Investor Relationsと呼ばれる投資家との対話)は、BE GLOBAL2028という当社の5年中期戦略の現状と課題と今後の方針について、直接投資家と対話することが目的だった。

中でも、一番の関心事は年度や四半期毎の売上や利益という会計数値だけにとらわれることなく、将来キャッシュフローの最大化のための行動(=企業価値経営)が投資家にとってどのように受け止められるのか感触をつかむことだった。

考え方については特に異論もなく対話はスムーズだった。ただし、従来の開示情報だけでは説明できないことも多く、「企業価値経営」を推進するには、より積極的な開示が必要であることも実感した。保守的な開示は経営者の行動を保守的にするが逆も真なりである。企業価値経営には、そのための開示が欠かせない。

事業以外の投資家の質問は、AI、余剰資金の使い方、株価、この3点に集中していた。後者の2つは先月の株主総会でも概要を説明していたが、AIの事業インパクトについては、自分自身まだ整理がついていない。ある程度の仮説はあるがまだまだR&Dを重ねる必要を感じている。

投資家側はコンサルやソフトウエア業界へのインパクトを探っているようだった。先方も投資先へのインパクトを読みあぐねている印象だ。

全般を振り返ってみると、なんとなく皆さん余裕があるように感じた。全般的に雰囲気が良かった。日本株を含め、おそらく投資先のポートフォリオが好調なのだろう。マーケットの環境によって投資家の空気もだいぶ異なる。

 

それはさておき、街の様子で2つ印象的なことがあった。一つは、歩きスマホがほぼ無いこと。もう一つが、街をランニングする人がずいぶんと少ないこと。三都市ともに、である。後者は時間帯や場所の特性もあろうが、歩きスマホについては、禁じられているのだろうかと思うほど見かけない。ホテルのレストランでも同様だ。情報のキャッチアップにはスマホではなく、紙の新聞を広げている。そういう距離感なのだろうか。

 

やはり、現地でなければ気づかないことも多い。体力は必要だが、トレイル同様、定期的にレースやロードショーに出るのは役に立つ。

MAKE TOMORROW!