
アバントグループのジール、取締役の中村国宏さんが、去る5月9日急逝した。突然のことで、言葉が見当たらない。ご家族のことを思うと、自分の心象に触れる気にもならない。
熱い男だった。成長意欲が溢れていたが、決して自分にのみ向いていたのではなく、周囲に対しても、成長のためのチャレンジを積極的に促していた。熱さゆえの若干の暴走のようなものもあったが、相手を思ってのことであり、それは自然と伝わってきた。
好奇心の塊だった。社会や世界の成り立ちのような、メタ認知に強い関心があった。人間としての理想像を自分なりに磨いていた。だからこそ生じる、自分の理想と現実のギャップからくる壁にぶつかった時も、心折れることなく、新たなチャレンジを始めていた。レジリエンス力もなかなかだった。
そしてなにより、優しい人間だった。立場や職責とは関係なく、気になる人をフォローし、その人たちの心を支えていた。周囲が羨むようなご家族との良好な関係についても、ちょっとした雑談から垣間見られるエピソードからガンガン伝わってきた。
そんな彼から、生きたインスピレーションを受け取ったメンバーがたくさんいる。故人の意思を尊重し家族葬で営まれた葬儀であったが、出棺の際には目立たぬように私服で遠くから合掌するメンバーたちの姿があった。
彼と、彼から受け取ったインスピレーションを忘れずにいたい。
ご冥福をお祈りするとともに、ご縁をいただけたことに心から感謝している。