昨日、第12回ITバスケットボールリーグに顔を出してきた。IT業界の企業を中心に、野球、サッカー、テニス、そしてバスケと、会社の垣根を超えた活動が行われている。
今大会が幹事会社ということで冒頭あいさつを賜ったのだが、選手の面前に立ってまず印象的だったのは、みな若い!試合が始まってすぐ、その激しい運動量を目の当たりにして納得である。
バスケのダイナミックな動きを間近に見ると未経験者でさえアドレナリンが噴き出る。集団で身体を追い込みながら勝敗を決するスポーツは、戦(イクサ)のごとしである。
それに引き換え、長距離ランは静である。先日、禅寺で座禅体験をしてきたが、少し先に視線を集中し、姿勢を正し、呼吸を整えるところまではランも一緒である。スピードを出さないゆっくりランは禅のごとしである。
禅と言えば、先日、日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク理事長で弁護士の牛島信さんとお会いする機会があったのだが、その時の会話はまさに禅問答のようで刺激的だった。
会社のあり方について、一つひとつと、問われた。中でも日本的経営の日本的とは?との問いに、自分の口をついて出てきたのは「武士道」だった。
その問いの前に論語とそろばんの話をしていたのだが、儒教精神以上に、日本という国土に住む人々が長らく紡いできた土着の文化のカタチを反映した日本的リーダーシップ観を表現していると感じた。武士だけではなく、庶民一般にも受け入れられてきた郷学(地域に根付いた教え)と同意である。
さて、冒頭あいさつだが、武士道でイクサとなれば鬨の声ということで、エイエイオーで締めてみた。
富士登山競争もスタート前はエイエイオーが恒例になっている。武田の杜トレイルも、エイエイオーだ。トレランは、敵は我の中にあり、だがイクサ感はある。
これも、一種の文化伝承なのだろうか。参加者全員でやるエイエイオーは気持ちがよい。